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「種姓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

種姓の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
を食い生活せしが、何とか二獣を離間せんとて師子に告ぐらく、虎|毎《いつ》も我生処種姓形色力勢皆師子に勝る我日々好美食を得師子わが後を逐うて残肉を食うと言うと、そ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
るは、鱗蛇に相違なく、毒竜の信念は主にこの蜥蜴より出たのだろう。 仏在世、一種姓竜肉を食い、諸比丘またこれを食うあり、竜女仏の牀前《しょうぜん》に到りて泣く....
十二支考」より 著者:南方熊楠
才色双絶で志性金剛石ほど堅い上に、何でも夫の意の向うままになり、多く男子を産み、種姓劣らず、好んで善人を愛し、夫が余女と娯《たの》しむ時も妬まぬ、この五つの徳あ....
死者の書」より 著者:折口信夫
を瞠るばかりであったので、久しい石城の問題も、其で、解決がついて行った。 古い氏種姓を言い立てて、神代以来の家職の神聖を誇った者どもは、其家職自身が、新しい藤原....
」より 著者:森鴎外
になっている小さい木札に、どんな字が書いてあるか見ずにいたのである。 窓の女の種姓は、実は岡田を主人公にしなくてはならぬこの話の事件が過去に属してから聞いたの....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、血統なくして道統を伝える者にとっては是非必要であったのであって、ことにその者の種姓が卑賤である場合には、一層必要であったわけである。常縁・宗祇の時代に生れた古....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
。前のは文明二年の条で、これは同じ文明の七年の条の事であります。「近日は然るべき種姓は凡下に下され、国民等は立身せしむ。自国・他国皆此くの如し。是れ併しながら下....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ども守護国司の望をなすべく、左右する能はざるものなり」とも、また「近日は由緒ある種姓は凡下に下され、国民は立身せしむ。自国他国皆斯くの如し」とも云っている。そし....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
て、「於者過分所存也」と詈っている。しかもその国民はだんだん立身して、しかるべき種姓が凡下に下さるることになったのである。 これら国民の中にも、ことに勢力を有....