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種子島
「種子島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種子島の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の三人で、ともかく日本を統一したのであります。なぜ統一が可能であったかと言えば、
種子島へ鉄砲が来たためです。いくら信長や秀吉が偉くても鉄砲がなくて、槍と弓だけで....
「白くれない」より 著者:夢野久作
忽然として一変し、一間ばかり飛び退りて、懐中に手を入れしと見る間に、金象眼したる
種子島の懐中鉄砲を取出し、わが胸のあたりに狙ひを付くる。しかも眼を定めてよく見れ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
六インチ高きもので自ずから種別多し。紀州などでは見た事なきも土佐駒、琉球駒、薩州
種子島の手馬など日本産の小馬だ。支那にも果下馬双脊馬など立ちて高さ三尺を踰《こ》....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
められた。織田信長は当時の群雄たちの中では、誰よりも早く新らしい戦術を輸入した。
種子島へ来た鉄砲をどっさり買い込んで、自分の歩兵を武装させ機動的な戦争の方法を組....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
行った行きかたは面白いことね、封建のかたまりかかりの時代の底流との照応で。信長は
種子島を国内統一に利用し、坊主の勢力削減法としてジェスイストを扱いました。家光の....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
そして
「只今」
と、云った。医者が立って行くと、すぐ、将曹、豊後、平、側用人
種子島六郎、島津石見が、入って来た。久光が
「一同、御前に」
と、云った。斉彬....
「鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
ちろん、一尾一円は肥料の値段である。もっとも春二月より五、六月ごろまでは、九州|
種子島方面から相当に入荷があるようであるが、これは質がわるいとされている。まぐろ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
、船は早くも広々とした海原に指しかかります。煙に包まれる硫黄島とか、鉄砲で名高い
種子島とか、恐ろしい物語の喜界ヶ|島とか、耳にのみ聞いたそれらの島々を右に見、左....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
走って、飛鳥のように外へ躍り越えた。 ドカアン! と、その姿へ向って放たれた
種子島の音が、谷底から谺を揺すり上げた。 逃げだしたのだ! 武蔵は途端に、山の....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
船頭は、船底へゆく段梯子を下りて行った。上がって来た時には、火のついた火縄と、
種子島銃を持っていた。 (――怒ったな船頭) 同時に、あの飼い主の若衆がどう出....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
と荘内でも最上郡でも、共にレングヮと呼んでいるのは判らない。遠く離れて鹿児島県の
種子島に、エングヮという名があるというのがもし事実ならば、何か今一つ輸入当時から....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
岩手県|上閉伊郡の一部に、炉をジロと謂う方言があるほかに、島では鹿児島県の宝島と
種子島、東京府下では八丈島、日本海では佐渡島外側の海府地方と、羽後の飛島とに同じ....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
するだけでなく、親とよく似た子石を産んだという伝説もありました。例えば九州の南の
種子島の熊野浦、熊野権現の神石などもそれでありました。このお社は昔この島の主、種....