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種性
「種性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種性の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
彼は仲々卓抜な言葉を吐いている、「いったい純粋小説に於ける遇然(一時性もしくは特
種性)というものは、その小説の構造の大部分であるところの、日常性(必然性もしくは....
「狭い一側面」より 著者:宮本百合子
北方の訛があった。その訛が、顔や体に現れる微細な動き、調子とひどく調和してい、一
種性格的なものを感じさせる。――私は、この特徴に富んだ人をどう理解してよいのか分....
「省察」より 著者:デカルトルネ
体のうちに、これらの知覚にたといおそらく類似していないにしても対応している或る異
種性が存する、と正当に結論するのである。なおまた、かかる知覚のうち或るものは私に....
「雁」より 著者:森鴎外
造の妾だと云うことは、知らぬ人もあった。岡田はその一人である。僕はその頃まだ女の
種性を好くも知らなかったが、それを裁縫の師匠の隣に囲って置くのが末造だと云うこと....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
好いのか。犬の群が月に吠えるように
御殿の取締役に向いてほざいて好いのか。どんな
種性のものだか、わたしが知らぬと思っているか。
兵卒が生ませて、戦争が育てた、生....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
れは必ず異常のものでなければならぬ。だから多くの歴史家に考えられることは、第一に
種性の差ということであったのである。江口・川尻の船の家に老い、さては野上・坂本の....