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種明かし
「種明かし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種明かしの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
その一匹をひっ捕えてまいりました。だから、いっせいに見物がかたずをのんで、どんな
種明かしをするだろうというように、右門の身辺を注視したことはいうまでもないことで....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は云った。 「うっかりすると眼を突かれますからね」と、老人は笑った。「そこで例の
種明かしですが、何からお話し申しましょうかね」 「鋤を持って出た男は何者です」 ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い廻している時なんです」と、老人は説明した。 「いや、まあ、捕物の前にこの一件の
種明かしをしてしまいましょう。それで無いと、お話がどうも捗取りませんから……。大....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れからの道行を下手に長々と講釈していると、却って御退屈でしょうから、もうここらで
種明かしをしましょうよ」と半七老人は云った。「今の人はみんな頭がいいから、ここま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れ」 光奴はすぐに二階へ行った。 「お話が長くなりますから、ここらで一足飛びに
種明かしをしてしまいましょう」と、半七老人は云った。 「師匠はそれから二階へ行っ....
「蠅男」より 著者:海野十三
逃がさんというのが、私立探偵の生命線なんでして――」 「もう止せ、帆村君。手品の
種明かしの後でながなが演説までされちゃ、折角保護している玉屋総一郎氏が蠅男の餌食....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
絶対的科学探偵小説なんだ。しかもその絶対的科学探偵小説のドンドンのドンガラガンの
種明かしをして、人類二十億の脳髄をアッといわせるトリックそのものが、ソックリその....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
は「仕かけ山伏」が「祈り最中に御幣ゆるぎ出、ともし火かすかになりて消」ゆる手品の
種明かし、樹皮下に肉桂を注射して立木を枯らす法などもある。 こういう種類の資料....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
の活殺《かっさつ》如何はこうした目の動かし方ひとつにあり。すなわちいまその奥秘の
種明かしをば、親しく師匠はして見せてくれたのだった。 「ウームそうか、そうだった....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
はなく、連夜高座へ花札やさいころを持って押し上がっては、いわゆるいかさまばくちの
種明かしをやって見せ、いささか袁彦道《えんげんどう》をあそぶ人々への、戒めとはし....