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種目
「種目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
それに乗り込んでしまったのである。 その自動車は村の街道を通る同族のなかでも一
種目だった特徴で自分を語っていた。暗い幌《ほろ》のなかの乗客の眼がみな一様に前方....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
ょうぞう》が発見されました。そこに (熊本秋子、二十歳、K県出身、N体専に在学中
種目ハイ・ジャムプ記録一|米《メエトル》五七)と出ているのを、何度も読みかえしま....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
無責任な取扱いを受けてはたまらない。 脚本朗読、筆記試験、口頭試問、体操、と四
種目あるが、その中でも自由選択の脚本朗読というのが曲者だ。ちょっと頭のいい審査方....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
評価はこれ以外になく、またこれを拒むこともできないのである。 しかしながら美の
種目には、大いにその特色を異にするところの、二つの著るしい対照がある。即ちその一....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことだし、更にその以前に遡《さかのぼ》って見ると、延喜式の中に典薬寮に納むる貢進
種目として「近江七十三種、美濃六十二種」とある薬草は、そのいずれの方面よりするも....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
る鳥瞰が欠くべからざるものであるが、そのあいだにもおのずと自分の特に関心し、選ぶ
種目への集注的傾向が必要である。何事かを好み、傾くということがそのことへの愛と練....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
追泳ぶりは力の凄さを如実に示している。四百米リレーでも、マクレンはあんまり得意の
種目ではない百米で、百米専門の浜口を二米ぬいて、寄せつけなかった。タイムでどうこ....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
ではなかった。 と云うのは、その一座には、日本で一ヶ所と云ってもよい特殊な上演
種目があった。それがほかならぬ、流血演劇だったのである。 そこで、一つ二つ例を....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
現代の演劇に、もっともっとヴァライァティイがほしいと願っているのです。それぞれの
種目に、それぞれの魅力があり、その魅力が高度に発揮されることによって、その
種目の....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
彼等の当意即妙の工夫によつて、ひとつの筋を作りあげていく、というような「演劇」の
種目も存在する。 しかし、こういうものを例外として含めても、なおかつそのほかに....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
会生活との繋帯をしばしば断たれる危機に遭遇している。 演劇にもいろいろの種類(
種目)があり、それぞれの
種目は、それぞれに歴史的な意味をもっている。 演劇の全....
「ラジオ・ドラマ私見」より 著者:岸田国士
つたえる文学を意味するのであるから、小説、劇、詩、雄弁というような文学のすべての
種目がラジオ的に表現され、ラジオの機能を十分に発揮するように仕組まれていればよい....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
私の想像してきた色町の親睦会とは違いすぎる空気のものだからだった。 当日の競技
種目は二十五種で、文字どおり生きた鰌を掴んで走るどぜうつかみ、相合傘で走るアベッ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
すべし。余、よって懐中日記中より日月地名を除き去り、もっぱら宗教、風俗に関したる
種目のみを取り出だし、一編の冊子となせり。仮に題して『政教日記』という。 一、こ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
る。その骨組はヘルマン、ノルデンショルドなどの分類と結局似たものであるが、新しい
種目を加えたり、結晶構造の究明から分類項目を変えたり、針状結晶を別にしたり、霰状....