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種蒔き
「種蒔き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種蒔きの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
うである。友人辻本工学士に拠ると信濃越中の国境に聳えている祖父《じい》ヶ岳は、「
種蒔き爺さん」が笊《ざる》を持った具合に現われるので、山腹雪解の頃、偃松《はいま....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
」) 我が家の園芸 上目黒へ移ってから三年目の夏が来るので、彼岸過ぎから花壇の
種蒔きをはじめた。旧市外であるだけに、草花類の生育は悪くない。種をまいて相当の肥....
「道標」より 著者:宮本百合子
農場《コルホーズ》化へ協力しなければならないという関心をよびさました。翌年の春の
種蒔き時をめざして、モスク※の「デイナモ」工場や「槌と鎌工場」その他からコルホー....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
ゃが」 「アハハ。措きなはれ。阿呆らしい」 「阿呆らしいどころじゃない。権兵衛が
種蒔きなら俺でも踊るが、鯨のタネ蒔きバッカリは真似が出来ん。これも学問研究の一つ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
れる。男はみな殺される。女子供までも鞭うたれる。そして最後の麦粉までも、また次の
種蒔きの用意にとって置いた種子までも持って行かれる。山や森の奥深く逃げこんだ農民....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
五月七日 きょうもいい天気になりました。今、もうすこし暑くなりかけましたが、
種蒔き終ったところ。例の楓のつまみなのところを耕し直して、少し日かげだから韮の黒....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
する。お鉢叩きに椀廻し、いよいよ窮すると相撲を取る。越後の角兵衛逆蜻蛉、権兵衛が
種蒔きゃ烏がほじくる、オヤほんとにどうしたね、お前待ち待ち蚊帳の外、十四の時から....
「初雪」より 著者:秋田滋
帰って来なかった。絶えず猟に出かけていたからである。猟に行かなければ行かないで、
種蒔きやら耕作やら、耕地のさまざまな仕事に追われていた。そして、良人は毎日、嬉し....
「我家の園芸」より 著者:岡本綺堂
目黒へ移ってから三年目の夏が来るので、彼岸過ぎから花壇の
種蒔きをはじめた。旧市外であるだけに、草花類の生育は悪くない。種をまいて相当の肥....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
る機会は絶無になりかけている。色々柔かい食物が増加したためばかりでもないらしい。
種蒔きと苅掛けの日の焼米だけは、まだ型ばかりは残ってもいるが、生米をつかんで口に....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
どもならば、なおのこと取らせてやりたかったであろう。 千葉県の農村などは苗代の
種蒔き日に、子どもは焼米袋というのをこしらえてもらって首にかけて村中をもらいある....