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稲作
「稲作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
稲作の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
暮れに近いころまでかかって、東寄りの峠村中の田、塩沢、岩田、それから大戸あたりの
稲作を調べに回った。翌々日も半蔵らは背戸田からはじめて、野戸の下へ出、湫の尻中道....
「おりき」より 著者:三好十郎
女はモジモジしている) 中年 やあ、そいつはおシゲさん、やめにしときな。此処らの
稲作のことで、そのばさまにかなう者は居るもんじゃ無え。(笑う) 百姓 ハッハハ。....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
何故にまたハセツカベと呼んだであろうか。 河原人なる細工の者が、農家に雇われて
稲作を害する鳥を駆逐するの職に従事したところから鳥追いと呼ばれ、その鳥追いが門附....
「樹氷」より 著者:三好十郎
で、秋から冬へかけて大変冷える――つまりいうところの寒冷地――その寒冷地における
稲作については非常な研究と成績をあげている人である、ということがだんだんにわかっ....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
す。花車な都会の台所は、もうこれほどの大きな品を用いる力がありません。 庄内は
稲作の盛な所ですから、藁工品が多く、中に優れたもののあるのは申すまでもありません....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
加わるので、驚いて急いで逃げるという果を生じます。 秋の収穫が済みます。これは
稲作全部からいえば、果でありますけれども、収穫それ自身が因にもなります。これが売....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
落しと言わんよりも、むしろ漢語でばかり物を考えようとした弊であろうと思う。例えば
稲作作業の一季の結末を、もとは日本語で何と謂ったか。こういう知れ切ったような問題....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
、大体に初冬の十月十日までは亥の子の日に対して、二月は月始めの十日前後が、新しい
稲作の支度にかかる日であり、同時にまた祖先以来の神の力を思う日でもあった。 今....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
った。つまりは田のすくない新開地の女房たちが、仕事のひまひまに畠の産物を持って、
稲作のいそがしい村々へ売りに行ったので、それにつごうのよいような籠背負いというも....