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「稲叢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稲叢の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
からとて不思議はないのです。それから百舌に頬白、頬白がいる位だから、里の田の畔、稲叢のあたりに、こまッちゃくれた雀共が、仔細ありげにピョンピョンと飛び跳ねながら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のに違いないのです。 その男が、あっけらかんとしている途端に、四辺《あたり》の稲叢《いなむら》のかげから、同じような程度の遊び人|体《てい》の(旅装の)男がの....
唖娘スバー」より 著者:タゴールラビンドラナート
す。 バニカンタの家は、その川の面を見晴していました。構えのうちにある小屋でも稲叢でも、皆川を過ぎて行く船頭の処から見えました。此、金持らしい有様の中で、仕事....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
うへ出かけてゆくと、定式幕《じょうしきまく》や野遠見《のどおみ》の背景や小道具の稲叢《いなむら》を飾りつけた。それからヘッピリ腰で欄間へあがると、またしても不器....
教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
大切にして持っているものは真鍮《しんちゅう》の小さな人形ですが、百姓が笠を持って稲叢の側に休んでいるところを彫んだ像です。これは水戸黄門卿が数多《あまた》拵《こ....