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「稲子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稲子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
った。犬か猫かが殺されたとさえ感じないようだ。幹太郎は、そう感じた。それは毛虫か稲子が頭をちぎられた位にしか感動を受けていない。 たゞ、囚人をのせてきた俥夫だ....
窪川稲子のこと」より 著者:宮本百合子
窪川稲子に私がはじめて会ったのは、多分私がもとの日本プロレタリア作家同盟にはいった一....
ある回想から」より 著者:宮本百合子
わたしは、ゆっくり立ちどまって、挨拶をかえした。 「感想って……。私はこれから、稲子さんのところへ行くんだけれども……」 「へえ」 ひどく案外らしく、 「知ら....
明日咲く花」より 著者:宮本百合子
の流れの中からこそ、これまでとちがった勤労婦人の中からの婦人作家が出て来た。佐多稲子、松田解子、平林たい子、藤島まき、壺井栄などがそうである。これらの婦人作家は....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
学会大会にあらわれた。この大会で民主的な文学作品について報告する責任をもった佐多稲子は、小説部会の評価が各作品について全く対立的である場合が多い、評論部会は、民....
打あけ話」より 著者:宮本百合子
心持の或る面と自分の心持の或る面との接触を信じて講演をするようになった。 窪川稲子と一緒にそういう場所に出ることが一度ならずあった。彼女も講演は苦手の方で、壇....
解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
作のためには非常に無理だった条件のなかで、しかも小説をかく必要があったとき、佐多稲子が「進路」という一篇をまとめたことは、彼女の作家的閲歴としてもプロレタリア文....
あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
つて青野季吉が「プロレタリア文学の根強さの上に安んじて云々」といったことは、佐多稲子の小説「虚偽」の中に痛切な連関をもってわたしたちを再び考えさせる。日本ロマン....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いところに茶の細い格子のある毛織地のカーテンと原稿紙の字とは大変美しく釣合って、稲子にさすがだといってほめられました。まるでお話ししながら、そこに全体の仕事を感....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
かって、淑ましげに、その美を擁護するかのごとくである。 岐阜県××町、――里見稲子、二十七、と宿帳に控えたが、あえて誌すまでもない、岐阜の病院の里見といえば、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うに――坂井徳三がプロレタリア文化運動のため検挙されて未決にいた。 健坊――佐多稲子の長男健造。 山崎さんの伯父上――顕治の母の兄。 八月九日 〔市ヶ谷刑務....
台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
湾の国民学校は規模甚だ広大なものが多いが、その一つの校庭で、或る夕方、同行の窪川稲子さんは、台湾の夕方は不思議に淋しさを感じる、と云ってなにかしら黙然としていた....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
系の美しい山女魚がいくらでも釣れる。 早川、常葉川、波木井川、福士川、佐野川、稲子川、芝川など、何れの川も釣り場として好適である。殊に白根三山の雄、北岳の墨樺....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
下げながら幾人もの釣り人が遠くかみ手の方へ歩いて行くのを見る。 芝川、内房川、稲子川、佐野川、福士川、戸栗川、波木井川、早川、常葉川など、何れの支流も、今年は....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
なつかしい。富士川の支流早川と雨畑川、常葉川、波木井川、戸栗川、福士川、佐野川、稲子川、芝川など、渓流魚が多いのである。南アルプス山岳の肩から出る早川の上流、野....