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「稲毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稲毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島崎藤村
異にし、いかに心の持ち方を異にした人達で、この世は満たされているだろう。東京から稲毛《いなげ》あたりの海岸へ遊びに出掛けるのに、非常にオックウに考えている人すら....
縮図」より 著者:徳田秋声
が自分を吸い込もうとして蜿蜒をうっている、それがまず目に浮かぶのであった。彼女は稲毛の料亭にある宴会に呼ばれ、夜がふけてから、朋輩と車を連ねて、暗い野道を帰って....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
た陸橋。橋を越して合羽《かっぱ》橋へ出て、頼んでおいた口入《くちいれ》所へ行く。稲毛の旅館の女中と、浅草の牛屋の女中の口が一番私にはむいている。 お芳さんは、....
」より 著者:宮本百合子
った。 「――成田はどうです?」 「そんなとこ役者がお詣りするところですよ。……稲毛なら近いには近いけど……」 「いいじゃないですの!」 尾世川は直ぐ表を見る....
一足お先に」より 著者:夢野久作
さ」 「……………」 「……ちょうど院長さんは御病気だし、副院長さんは昨夜から、稲毛の結核患者の処へ往診に行って、夜通し介抱していなすった留守中の事なので、大変....
不肖の兄」より 著者:豊島与志雄
てるの。」 「幾日……何のことだい、そいつあ。」 「あら、もう忘れたの。そら……稲毛……。」 「ああ、そんなこともあったっけ。なるほど、君は頭がいいよ、物を忘れ....
頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
った。その橋供養と云うのは、北条遠江守の女で、右大将家の御台所政子には妹婿になる稲毛三郎|重成が、その七月に愛妻を失ったので、悲しみのあまりに髪を剃って出家して....