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「稲舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稲舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
が、私に一つのことを想い起させた。それは、明治二十何年という時代、三宅花圃、田沢稲舟などという婦人が、短篇小説を当時の文芸倶楽部にのせた時、出版書店は御礼として....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
。 山田美妙との恋愛の紛糾から、習作を未だいくらも脱しない小説をかいていた田沢稲舟が自殺したのは、一葉の死と同じ二十九年の出来事であった。 一葉の死の直後は....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
。木村曙「婦女の鑑」が読売新聞に連載され、清水紫琴「こわれ指輪」、北田薄氷、田沢稲舟、大塚楠緒子、小金井喜美子(鴎外妹)の翻訳、レルモントフの「浴泉記」、ヒンデ....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
伝へおくらなければなるまい。書洩《かきもら》してならない人に、樋口一葉女史、田沢稲舟《たざわいなぶね》女史、大塚楠緒子《おおつかなおこ》女史があるが余り長くなる....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あり、些かはその点にもふれたい。それに、山田美妙とのいきさつによって自殺した田沢稲舟という婦人作家の社会からうけた儒教的な批判の性質、自然主義以前の馬琴的文学者....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
十八年五月二日だと考証されている。 その石橋思案氏が、後に脳をわずらわれたが、稲舟《いなぶね》女史の話を私にしてくだされたのだった。 錦子は自分のしたことが....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
総羽織を出し、屋形船で中洲へ乗り出す、花魁が中で琴を弾き、千蔭先生が文章を作り、稲舟という歌が出来まして、二代目名人|荻江露友が手をつけて唄いました。吉田さんは....