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稲荷山
「稲荷山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
稲荷山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
名を、お梶《かじ》という。 彼女は。 このたびの御造営に壁を受け持って、京都
稲荷山からはるばる上ってきた伊助という左官頭の妹で、お蓮様づきとしてこの一つ家《....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
末に越後地へ掛って来ます。芦屋より平湯駅に出で、大峠を越し、信州松本に出まして、
稲荷山より野尻、夫より越後の国|関川へ出て、高田を横に見て、岡田村から水沢に出ま....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
。が、日の短い頃であるから、五時そこそこというのにもうとっぷりと日が暮れて、間は
稲荷山ただ一丁場だけれども、線路が上りで、進行が緩い処へ、乗客が急に少く、二人三....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だり、嘆息をしたりしている。 ああしたような事情で善光寺を立ち出で、善光寺から
稲荷山《いなりやま》へ二里、
稲荷山から麻績《おみ》へ三里、麻績から青柳へ一里十町....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら比良、比叡へ続く峯つづき、象ヶ鼻、接心谷、前は音羽山、東山、左へやや遠く伏見の
稲荷山、桃山――その間の山科盆地をさまよっている。京の中心へも程遠からぬところ、....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
験《しるし》があって雨降り、百穀大に登《みの》る。依《よっ》て、そのころ、山城国
稲荷山をうつして勧請《かんじょう》したというのだが、お末社が幅をきかしてしまって....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
を「国(國)」だとし、古兄※宿禰に伝へられき。其後多く年経て此訓をなして、山城の
稲荷山の荷田の家に問に、全く古大人の訓に均しといひおこせたり。然れば惜むべきを、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
さをそろえて切り、粉は取り去る。
土にも産地がある。山城《やましろ》の深草山、
稲荷山《いなりやま》などの土が最上。
灰は、藁を焼いたもの。
水――澄冽《....
「白木蓮」より 著者:豊島与志雄
分のものとしてるところがある。私の知ってる限りでは、彼女は「小鍛冶」が好きだ。「
稲荷山三つの灯し火明らかに心をみがく鍛冶の道…」のその最初から、彼女の明るい顔は....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
そのために、到頭一生忘れられぬ記憶を、刻み付けられてしまいましたが……塔沢岳、
稲荷山……地図に磁石を当て当て、道を南へ取って進みました。あの辺の山は、そう驚く....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
をおく理由は、馬の神の信仰にあったかと思う。稲荷の社を初午に祭るのも、起りは京の
稲荷山の山登りで、その日山中の杉の枝を折って来たということが、古い文学にもしばし....