稼ぎ手[語句情報] » 稼ぎ手

「稼ぎ手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稼ぎ手の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猫車」より 著者:宮本百合子
いうときがあるからこそ単調な一日をどうやらしのいで来ている。血気の旺《さかん》な稼ぎ手の息子らに左右から押しつけられ、温泉にでもつかったようにじっと仰向いておと....
朝の風」より 著者:宮本百合子
じて来ていた。 勉の年とった親たちは、亡くなった息子の代りに、嫁の乙女を一家の稼ぎ手として離すまいとしていた。乙女はそれが重荷で、娘をつれてマージャン倶楽部へ....
ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
。 「だが、富農は遊んで食って富農になったんじゃあない。彼等はつまり他の農民より稼ぎ手だったと云うに過ぎない。ソヴェトに彼等は必要だったのだ。それをどうして今急....
太十と其犬」より 著者:長塚節
に報うる幸運が彼を導いて今の家に送った。彼は養子に望まれたのである。其家は代々の稼ぎ手で家も屋敷も自分のもので田畑も自分で作るだけはあった。手堅にすれば楽な身上....
国際無産婦人デーに際して」より 著者:宮本百合子
される帝国主義侵略戦争には絶対反対だ。肥料さえ買えぬ農村の四苦八苦の生活の中から稼ぎ手の若者を奪いとられて、われわれはどうする? 戦争になったからと云って、三....
熊手と提灯」より 著者:正岡子規
と帰って行く。その人相を見るに、これは夫婦ぐらしで豆屋を始めて居て夫婦とも非常な稼ぎ手ではあるが、上さんの方がかえって愛嬌《あいきょう》が少いので、上さんはいつ....