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稽首
「稽首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
稽首の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弟子」より 著者:中島敦
(薄《うす》い葛布《くずぬの》の垂れぎぬ)の後に在って孔子を引見する。孔子の北面
稽首《ほくめんけいしゅ》の礼に対し、南子が再拝して応《こた》えると、夫人の身に着....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は無比の楽《らく》にほこり、当来にては数千蓮華《すせんれんげ》の上に坐せん、帰命
稽首《きみょうけいしゅ》、敬《うやま》って白《まお》す」 淀《よど》みなく読み....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
国法を犯し、仏法相応刹土を洋夷の靴で穢した大罪によって、五体投地《ごたいとうち》
稽首作礼《けいしゅさらい》という苛酷な刑に処せられる。西蔵馬に乗った押送使と四人....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
城の天守と相対して以来、美術閣上の物干を、人は、物見と風説する。……男女の礼拝、
稽首するのを、運八美術閣翁は、白髪の総髪に、ひだなしの袴をいつもして、日和とさえ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ました。その願文は「チベット国セラ大寺のジェ・ターサンの大本堂において、慧海仁広
稽首百拝して大恩師釈迦牟尼如来に念願し奉る。仏法もとより無碍にして偏在なしといえ....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
視ると荒っぽい手法で刻み上げた烏帽子|直垂姿のいかめしい武夫が、大紋の袖を束ねて
稽首しているさまがある。一段高く黒岳の尖った兜の鉢が雲の幔幕の前に銀鋲の光を輝か....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
。夫から一段低く六つ七つの岩峰が一列に押し並んで、円味を帯びた峰頭を北に傾けて、
稽首しているかのさまがある。襞という襞は雪に埋められ、堅剛な肌は偃松に掩われて、....