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「稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十本の針」より 著者:芥川竜之介
いにも「第二の彼」は「彼」の言葉を理解したと信じている。 (昭和二年七月) 〔遺稿〕....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
感服を好まないのである。 「そこで今日は何か御用かね。」 「へえ、なにまた一つ原稿を頂戴に上がりましたんで。」 市兵衛は煙管を一つ指の先でくるりとまわして見せ....
十円札」より 著者:芥川竜之介
必ず東京へ行《ゆ》かなければならぬ。こう云う生活欲に駆《か》られていた彼は勿論原稿料の前借《ぜんしゃく》をしたり、父母兄弟に世話を焼かせたりした。それでもまだ金....
河童」より 著者:芥川竜之介
?」 やはり少しも騒がないマッグは髪を逆立《さかだ》てたクラバックにトックの詩稿を渡しました。クラバックはあたりには目もやらずに熱心にその詩稿を読み出しました....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
すが、――御待ちなさいよ。事によると机の抽斗《ひきだし》に、まだ何か発表しない原稿があるかも知れません。 編輯者 そうすると非常に好都合ですが―― 小説家 (机....
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
の仕事にとりかかった。それは「サンデイ毎日」の特別号に載せる小説だった。しかも原稿の締切《しめき》りはあしたの朝に迫っていた。自分は気乗《きのり》のしないのを、....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
ても「昨日《さくじつ》」は滅多《めった》に考えない。しかし往来を歩いていたり、原稿用紙に向っていたり、電車に乗っていたりする間《あいだ》にふと過去の一情景を鮮《....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
かした。彼は倉皇《そうこう》と振り返る暇にも、ちょうどそこにあった辞書の下に、歌稿を隠す事を忘れなかった。が、幸い父の賢造《けんぞう》は、夏外套《なつがいとう》....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
で僕は今、この話を書く事によって、新小説の編輯者《へんしゅうしゃ》に対する僕の寄稿の責《せめ》を完《まっと》うしようと思う。もっとも後《のち》になって聞けば、こ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
バルザックの手紙を読んで見るが好い。バルザックはハンスカ伯爵夫人に「この手紙も原稿料に換算すれば、何フランを越えている」と書いている。 行儀 昔わた....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
《いろ》わで納め給えと言う。」――僕はそこを読みながら、おととい届《とど》いた原稿料の一枚四十銭だったのを思い出した。僕等は二人ともこの七月に大学の英文科を卒業....
彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
四、どこか若々しき所ある事。 十五、皮肉や揚足取りを云わぬ事。 十六、手紙原稿すべて字のわかり好き事。 十七、陸海軍の術語に明き事。少年時代軍人になる志望....
久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
。然れども君の小説戯曲に敬意と愛とを有することは必しも人後に落ちざるべし。即ち原稿用紙三枚の久保田万太郎論を草する所以なり。久保田君、幸いに首肯するや否や? も....
滝田哲太郎君」より 著者:芥川竜之介
二三ヵ月おきに僕の家へ来るようになった。 ◇ 或年の春、僕は原稿の出来ぬことに少からず屈託していた。滝田君の原稿を示し、(それは実際苦心の痕の....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
えるかたわら法律を勉強し、弁護士になり、政治家に転じ、選挙運動に奔走し、新聞に寄稿もし、ついに民事裁判所の判事になったということであった。ブロム・ボーンズは恋敵....