穀物[語句情報] »
穀物
「穀物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
穀物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
はい》った。入口の右手に寝藁《ねわら》を敷いた馬の居所と、皮板を二、三枚ならべた
穀物置場があった。左の方には入口の掘立柱《ほったてばしら》から奥の掘立柱にかけて....
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
自分なぞは――」 と言って、身の上話を始めるのであった。 家は小田原在に在る
穀物商で、妻も娶《めと》り兄妹三四人の子供もできたのだが、三十四の歳にふと商用で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
土地で、近在の江戸と云われた位でした。淀橋は長さ十間ほどの橋で、橋のそばに大きい
穀物問屋がありまして、主人は代々久兵衛と名乗っていたそうですが、その久兵衛の店に....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
人間エフ氏は、ますますものすごくあばれる。土をとばし、石塊をとばし、まるで闘牛が
穀物倉のなかであばれているようであった。イワノフ博士は、どうしたであろうか。 ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たるがごとく、あわやと見る間に、彼は突然その銃を肩のあたりに押し当てて、ざわめく
穀物にむかって二発を射撃したり。その弾けむりの消えやらぬうちに、われは野獣の吼ゆ....
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
こっちへ一しょにおいで」とレリヤがいった。そして犬を連れて街道に出た。街道の傍は
穀物を刈った、刈株の残って居る畠であった。所々丘のように高まって居る。また低い木....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
移ったものと見られる。仙台地方に流行するポンポコ槍の尖端に附いている瓢には、元来
穀物の種子が貯えられたのである。これが一転して玩具化したのである。 ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
純素朴なもので、囲いのうちにはいってみると、二、三羽の鶏がそこらに散らばっている
穀物をついばんでいます。鶏は僧侶の陰気な習慣になれていると見えて、わたしたちが出....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
ながらふくろをかつぎ急いで出かけました。しばらくゆくとそこには大ぜいの男が荷車に
穀物のふくろをつんでいました。丈の高い口ひげのある男が長靴をはいて仕事の指図をし....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
る為に置いてあった。粒米はもう陽に膨れてかすかな虹の湯気を立てて居た。 動物が
穀物に対する本能。それで作太郎は思わず手を出したのだが意識的には一つ巻子の実家の....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
沿うてチラホラ見える。焼畑には哀れな粟や豆が作られてある、村人が三三五五それらの
穀物を刈っている。豆がらを焼く煙が紫に立ち昇って、鼠色の空にうすれてゆく。 「も....
「明るき世界へ」より 著者:小川未明
れば、金・銀・銅・鉄などが光っている。野原には花が咲き乱れ、田や、畠にはしぜんと
穀物が茂っている。そこへさえゆけば、人は眠っていて楽に生活がされるから、たがいに....
「古事記」より 著者:太安万侶
また鬚《ひげ》と手足《てあし》の爪とを切つて逐いはらいました。 三、スサノヲの命
穀物の種 ――
穀物などの起原を説く插入説話である。日本書紀では、月の神が保食....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て自分の家の周りに、一番手近かに飲食料の貯蔵所、家畜、野菜畑、果樹園を置き、次に
穀物畑、葡萄畑、次に牧場、最後に小さな灌木の密林(野鳥獣を棲息させて、時折りこれ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
「一九一四年七月初旬、内務次官フォン・デルブリュックは当時ロッテルダムに多量の
穀物が在ったため、急遽ドイツ帝国
穀物貯蓄倉庫を創設せんとした。しかしながらこれに....