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穀食
「穀食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
穀食の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
て、後堀河天皇の天福元年(四条天皇の元年で、北条|泰時執権の時)にこの山へ上って
穀食を絶ち、何の神か不明だがその神意を受けて祈願を凝らしたとある。
穀食を絶っても....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
な児の食いごろな肉体そのものが、忽《たちま》ち貪る犬の餌食に供されてしまう。犬は
穀食動物であって、肉食動物でないという通則は、餓えたる場合は通用すまい。
幼な....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
の酒でも思わず一献を過ごす。 八 史記に、支那文化黎明時代、人に
穀食を教え、医薬を発見した神農は、舌をもって草を舐め、その味によって種別した、と....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
で見ると肉類は重《おも》に胃で消化され穀物は重に腸で消化されるから日本人のような
穀食人種は腸の長さが平均三十尺あって西洋人よりもよっぽど長くかつ太いそうだ」主人....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
いふく》するために肉類を食べる必要がありますけれども我邦《わがくに》の人の胃腸は
穀食に慣れていて肉類に対する消化力の弱いため肉の料理はよほど注意して拵《こしら》....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
餌箱を樹の蔭に置いて、粟を一ぱい入れて小鳥を誘うて見たが、雀はこの季節にはあまり
穀食をせぬらしく、他の鳥も最初は一向に顧みない様子であった。それが旅から還って見....