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「穂に出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

穂に出の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
込んでいた私たち自身を見た。 まことに砥のごとき途上であった。 両側の畑には穂に出て黄ばみかけた柔かな色の燕麦があった。またライ麦の層があった。トマトの葉の....
外米と農民」より 著者:黒島伝治
売って呉れるだろうかとS女にたずねてみた。農家は米は持っているのだが、今年の稲が穂に出て確かにとれる見込みがつくまで手離さないという返事である。なにしろ田地持ち....
酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
ぎて、この浅間の麓へ眼をやると、なんと寂しい、すべての草木の凋れた姿であろうか。穂に出た芒は、枯れて西風に靡いている。路ゆく人の襟巻は、首に深い。落葉松はもう枯....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
しは綺麗になるだろう。 かの筧の水のほとりには、もう野菊と紫苑とが咲き繚れて、穂に出た尾花の下には蟋蟀の歌が手にとるようである。私は屈んで柄杓の水を汲み出して....
天狗」より 著者:太宰治
ている事だ。芸の無い事、おびただしい。それにつづけて、 二番草取りも果さず穂に出て 去来だ。苦笑を禁じ得ない。さぞや苦労をして作り出した句であろう。去来....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
では雲雀がます/\勢よく鳴きつれる。其れに喚び出される様に、麦がつい/\と伸びて穂に出る。子供がぴいーッと吹く麦笛に、武蔵野の日は永くなる。三寸になった玉川の鮎....
百花園」より 著者:宮本百合子
東屋はいつかがらんと人気なく、肌つめたい秋の残照の中に、雁来紅の濃い色調、紫苑、穂に出た尾花など夜に入る前一息のあざやかさで浮上った。 茂みの彼方で箒の音がし....