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積分
「積分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
積分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛と美について」より 著者:太宰治
って見れば、いろいろ時代と共に変遷して来たことは確かです。まず、最初の段階は、微
積分学の発見時代に相当する。それからがギリシャ伝来の数学に対する広い意味の近代的....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
で与えられる。 もし中心から不断に供給が続けられていれば、これを時間tに対して
積分する事になるであろう。また中心が空間的に分布されて存在すれば、さらに空間的の....
「感覚と科学」より 著者:寺田寅彦
同時にまた総合的である。たとえば耳は音響を調和分析にかける。そうして、めんどうな
積分的計算をわれわれの無意識の間に安々と仕上げて、音の成分を認識すると同時に、ま....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
同時にその作品を読む読者の心理でなければならない。ある瞬間までに読んで来たものの
積分的効果が読者の頭に作用して、その結果として読者の意識の底におぼろげに動きはじ....
「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
のそれに比べて著しく少ないに相違ない。 次にエントロピーは一つの系全体にわたる
積分として与えらるる性質のものであって、それが指定されても系を組織する各個体の現....
「丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
学美術書が科学書といっしょに露店式に並べてある所がある、シャバンヌやロダンが微分
積分と雑居してそれにずいぶんちりが積もっている事もある。それはいいがその隣にガラ....
「電車の混雑について」より 著者:寺田寅彦
隔を度外視して計算してみても、二分以下のものに対して二分以上五分までのもののこの
積分の比は二三、五と四六、五すなわち約一と二の比になる。もしこれに時々起こる五分....
「金属人間」より 著者:海野十三
された。エジプト時代には一回に十五日もかかった観相《かんそう》を、本師は最新の微
積分計算法《びせきぶんけいさんほう》をおこない、わずかに三分間にて鑑定す。 見....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
。人の見ている前の所作なんぞ。――望む処は、ひけ過ぎの情夫の三角術、三蒲団の微分
積分を見せたかった……といううちにも、何しろ昨夜は出来が悪いのさ。本来なら今朝の....
「新春偶語」より 著者:寺田寅彦
凶作の原因は大体においては明白である。稲の正当な発育には一定量の日照並びに気温の
積分的作用が必要であって、これが不足すれば必ず凶作が来る。それで年の豊凶を予察す....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
われない。つまりは遠い昔から近い過去までのあらゆる出来事にそれぞれの係数を乗じて
積分した総和が眼前に現われているに過ぎないのではあるまいか。 こんな事を考えた....
「ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
の衝撃によって生ずる音の音色まで人々で違うような気がするのである。科学者のM君は
積分的効果を狙って着実なる戦法をとっているらしく、フランス文学のN君はエスプリと....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ole Polytechnique)の入学試験を受けたが、失敗した。この頃彼は微
積分学や理論力学を勉強していたが、それのみでなく、クールノーの「富の理論の数学的....
「回顧と展望」より 著者:高木貞治
喜太郎先生の御二人であった.当時何を教わったか,古い記憶を辿って見ると,先ず微分
積分それから解析幾何学.これは当然だが,次で二年になると,Durege の楕円函....
「黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
はフランス数学書の翻訳から出発して、非常な成功を博したが、後には算術の初歩から微
積分にわたる、彼自身の一聯の教科書を著わした。それは非常に普及したので、そのため....