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積善
「積善〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
積善の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
話を結んでいる。――
「伝吉はその後《のち》家富み栄え、楽しい晩年を送りました。
積善《せきぜん》の家に余慶《よけい》ありとは誠にこの事でありましょう。南無阿弥陀....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
この去勢された、馬のようになり切った兄弟は、二、三日の後会社へ行ったんだ。 『
積善会の積立金をいただきとうございますが、こうこういうわけで』と事実のありのまま....
「地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
もっともこの測量には多大の費用がかかるのであるが、それは幸いに帝国学士院や、原田
積善会、服部報公会等の財団または若干篤志家の有力な援助によって支弁され、そのおか....
「蟹の怪」より 著者:田中貢太郎
みたがどうしても思いだせなかった。ただ、ああして日浦坂の方へ往くところを見ると、
積善寺の稚児さんであろう、
積善寺なら彼処のお薬師様へは、時おり参詣したことがある....
「不動像の行方」より 著者:田中貢太郎
あ」と、監物は銃を左の肩に置きかえて云った。 「ありました。あれは清龍寺の末寺で
積善寺といいます」 と、監物の背後を歩いていた臣の一人が云った。その臣の背には....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その初段の歌い出しはこういう文句であります。 「つらつら世間の現象を観ずるに、
積善の家には余慶あり、積悪の家には余殃《よおう》あり、尤《もっと》も慎むべきは此....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
路に向う。九日に帰塲す。 廿八日、又一出征の報あり。 此際に左の希望を企てたり。
積善社趣意書 維昔天孫豊葦原を鎮め給いしより、文化|東漸し、今や北海|辺隅に至る....
「妖怪学」より 著者:井上円了
町あれども、有苦町など呼ぶ町なし。永代橋あれども短命橋なし。学校にも、明倫学校、
積善学校あれども、不善学校、不徳学校などはなきなり。されば、名称に関することもま....
「迷信解」より 著者:井上円了
民の救助に用いたり』と。筮者曰く、『その一言にて疑いを解けり。足下は人を救助せし
積善の余慶をもって、天はことにそのひとたび必定せる寿命を延長したるなり』」との一....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
虔な人達であったなあ。
戸を叩こうか。呼んで見ようか。おい。
今も猶客を好んで、
積善の余慶を受けているなら、
己の挨拶を聞いてくれい。
媼バウチス
(....