積極性[語句情報] »
積極性
「積極性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
積極性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女生徒」より 著者:太宰治
れている事。つまり、理想の無いこと。批判はあっても、自分の生活に直接むすびつける
積極性の無いこと。無反省。本当の自覚、自愛、自重がない。勇気のある行動をしても、....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
し、O、P、野暮、下品の矩形は反価値性を表わす。また、O、P、甘味、派手の矩形は
積極性、O、P、渋味、地味の矩形は消極性を表わしている。
なおこの直六面体は、....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
なったので、それを補充することにした。弾圧の強襲が吹き捲《まく》っているときに、
積極性を示すものは仲々数少なかったのだ。彼女は高等程度の学校を出ていたが、長い間....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
はあなたのむす子さんとは違った母に育てられたんですから」 「と云うと?」 「僕の
積極性は、母の育て方で三分の一はマイナスにされてますから」 かの女はこの青年の....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
本的機構の一つの所産である。決してその逆の源泉などではない。風俗そのものが独自な
積極性を持っていて、夫が社会機構の過程を左右するファクターになる、とは云われない....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
の一部分と想定していい学生なるものも亦、一つの社会身分としての充分な社会的独自性
積極性を持つまでにはなっていない。かつての資本主義創業時代のこうした学生――「書....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
る所謂「マルクス主義者」の方も、そのおかげで、この動きが持っている大衆にとっての
積極性を、公式的に(?)吹き飛ばして了うことにならざるを得ないだろう。――積極的....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
)も、実はこの消息を物語っているだろう。 想像力と示唆能力とが、科学の創造的な
積極性の観念上の条件になっていることは、歴史にその例を事欠かないが、併し光は神で....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
束を見た。 では行動主義は何であったか。夫はどうもさし当り文学上から見た意欲の
積極性を主張することが精々であって、まだ社会的認識や政治的見解への文化的進出にま....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
て来る。自棄的な暇つぶし、自暴的な退屈凌ぎ、ということになる。 快楽は熱情的な
積極性を有っている。確かに之は生命の原則の一つだろう。だがその
積極性の無条件な徹....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
に於てリベラーレンの受動性と限界性とを有つと共に、他方に於てデモクラットとしての
積極性を有つわけで、それが現代日本の科学論の正面の性格をなしているだろう。だがこ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
気に反する感があるかも知れぬが、私は決して消極的でも何でもなく、どこまでも内容の
積極性を失わざらんがために、勢いにまかせて外形だおれに陥ることを避け、大いに自戒....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
それを突き破って出て行けばいい。決然として行動人になればいい。ここでチェーホフの
積極性、行動性を物語る証拠として、二つの事件がある。 その一つは一八九〇年のサ....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
が、クリティシズムと創作との距離をなしくずしに調和的に埋めたくなる動機は、創造の
積極性に較べて批判という字の意味を有っていた。今日批評や批判の態度が特に社会の公....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
類が之であり、農村精神作興などがその農村対策版であったわけだ。この思想統制内容の
積極性は相当なものであったので、現に当時文部省に国民精神文化研究所なるものが出来....