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積立て
「積立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
積立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「透明猫」より 著者:海野十三
る。これは今夜のうちに小づかいに使っちまっていいんだ。のこりの四十三万は、銀行に
積立てておこう。毎日こんなにはいるんじゃあ、さつで持っていては、強盗にしてやられ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
千五百と纏ったお金子で、母様が整理を着けたのも二度よ。洋行させる費用に、と云って
積立ててあった兄さんの分は、とうの昔無くなって、三度目の時には皆私たち妹の分にま....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
、ほとんど全額を娘さんにわたすところはない。その何パーセントしか渡さない。会社で
積立てている。四国の郡是という工場では、去年の秋ごろ、二百三十円前後の収入という....
「火星探険」より 著者:海野十三
なかった。そこで学業のひまに新聞を売ったり薪《まき》を割ったりして働いて得た金を
積立てて自動車を買うわけであるから、あまり立派なものは手に入らなかった。今二人が....
「ひしがれた女性と語る」より 著者:宮本百合子
的相互扶助機関が確立しているとしたら、どうなったでしょう。 収入の幾割かを皆が
積立てて、その適当な運用、利殖によって、組合員の老後や病時の安定が保障され得ると....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
、退職手当は減給などとは無関係に傭員規定で決っている従業員自身の積立金で、自分の
積立てたものを自分が受け取るのは別に変ったことではないのである。仮にそうでないと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
経済の組立てのままと仮定して) (六) それだけそちらで入用でない時には、みんな
積立てておいて、その後の生活の足場とした方がよさそうに考えられます。島田の方もそ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ても、悪いところに使われても、わしの功績は、永久に、島津家に残るであろう。それを
積立てる間に、悪口も云われた、斬られようともした。然し――)
調所は、行燈を消....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
敷を広げその上へ本を列べて店を出して居る。それも日本のように拡げて見せない。みな
積立てて列べてある。
このほかにラサ府では本を売る所はない。シカチェでは市場に....