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穎
「穎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
穎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
保吉はやむを得ず弔辞に関する芸術的良心を抛擲《ほうてき》した。
「資性《しせい》
穎悟《えいご》と兄弟《けいてい》に友《ゆう》にですね。じゃどうにかこじつけましょ....
「山月記」より 著者:中島敦
隴西《ろうさい》の李徴《りちょう》は博学|才
穎《さいえい》、天宝の末年、若くして名を虎榜《こぼう》に連ね、ついで江南尉《こう....
「野分」より 著者:夏目漱石
許さずと誓って紙に向う。誠は指頭《しとう》より迸《ほとばし》って、尖《とが》る毛
穎《もうえい》の端《たん》に紙を焼く熱気あるがごとき心地にて句を綴《つづ》る。白....
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
は言え高瀬は関わず働き始めた。掘起した土の中からは、どうかすると可憐《かれん》な
穎割葉《かいわれば》が李《すもも》の種について出て来る。彼は地から直接《じか》に....
「運命」より 著者:幸田露伴
脱字にして、父君に別れ、儲位に立ちたまえる時は、正しく十六歳におわしける。資性|
穎慧温和、孝心深くましまして、父君の病みたまえる間、三歳に亘りて昼夜|膝下を離れ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
得ない。 フーゴー・グローチゥスはオランダの人で、一五八三年に生れた。幼時から
穎悟《えいご》絶倫、神童と称せられ、九歳の時ラテン話で詩を作って、人々を驚嘆せし....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
た種あり〉というに至りては、真にお臍で茶を沸かす底の法螺談《ほらばなし》で、『淵
穎集』に西域で羊の脛骨を土に種《う》えると雷鳴に驚いて羊子が骨中より出るところを....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
顔色言語の慇懃にして和順なるは特に男子の方に向てこそ望ましけれ。元来婦人の性質は
穎敏《えいびん》にして物に感ずること男子よりも甚しきの常なれば、夫たる者の無礼無....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
きざしであり、はやくも革新を約束された社会にあっては重圧の土を破る。そして個性の
穎割が認められるようになり、外来文化の刺戟ともろもろの発見とを緒として次第に学問....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の系図があって、武ミナカタの命の子孫がスワの大祝として今に相伝えて、当時は 乙
穎(天智の人)――赤兄 となっており、天智のころの人の次の赤兄といえばまさに時....
「魔都」より 著者:久生十蘭
てめえらは知らねえだろう。それにしてもわが社の編集長幸田節三というのはなかなかの
穎才《えいさい》に違いない。ああ一夜明けたら――」
と意味ありげな事を呟やくと....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
、打候聴候《だこうちょうこう》は察病にもっとも大切なるものなれども、医師の聴機|
穎敏《えいびん》ならずして必ず遺漏《いろう》あるべきなれば、この法を研究するには....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
のほか、驕傲《きょうごう》と勇敢と、粗野と率直と、固陋《ころう》と実着と、浮薄と
穎敏《えいびん》と相対するがごとく、いずれもみな働きの場所と、強弱の度と、向かう....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
たま》に瑕瑾《きず》を生ずるが如き心地して、片時も注意を怠《おこた》ることなく、
穎敏《えいびん》に自ら衛《まも》りて、始めて私権を全うするの場合に至るべし。され....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
。もしやりとげればそれこそ冗長魯鈍に候。近来一向に御意得ず。たまたま机上清閑|毛
穎子を弄するに堪えたり。因って数言をつらねて寸楮を置き二階に呈す。艸々。 ....