穴居[語句情報] » 穴居

「穴居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

穴居の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
な膂力《りょりょく》を尽すべき、手強《てごわ》い相手を見出さなかった。山の向うに穴居《けっきょ》している、慓悍《ひょうかん》の名を得た侏儒《こびと》でさえ彼に出....
深夜の市長」より 著者:海野十三
の塀越しの炭屋の倉庫との間に取残された妙な土塊の中の洞穴であったが、ああした変な穴居者が、この整然としたT市の真中に棲息するとは不思議千万なことだった。その「深....
海底大陸」より 著者:海野十三
せぬが、要点を申すと次のようになります。すなわち、アトランティス大陸には、当時|穴居民族があったことを指摘したい。これは一種の宗教的な、そしてまた知識的な、民族....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
内まで射し込んでいる。家造作は窩人の風俗通り大岩を掘り抜き柱を立てたいわゆる古代穴居族の普通の家造作と同じであったが、杉右衛門は一族の頭領だったので、したがって....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
なら、無限にちかいほど、逃げていく場所があります。そのうち、どこかで落ちついて、穴居生活を始めるんですよ」 「しかしなあ洪君、横に逃げるといって、穴を掘っていか....
月世界探険記」より 著者:海野十三
い。この世界にもやっぱり数億人の生物が住んでいるのだった。彼等は皆、月の地中深く穴居生活をしているのだった。地中はまだ暖く、早春ぐらいの気候だそうで、そこには空....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
り行き次第の流れのままにまかせてある。 万一、明日大地震が起って、直ちに吾人は穴居生活に移らねばならぬとあれば、私は直ちに賛成する。 私は橋の下でも、あるい....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
上のものが確かにあるのだ。ほんとに、あの男はどうも人間らしくないようだな! 何か穴居人のようなところがあると言おうか? それとも、あの昔話のフェル博士の*ような....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
べ物は調味料もなし、豚のエサで、石器時代以下かも知れませんが、あのころは、また、穴居とも云いましたようですね。鶏小屋は変じゃありませんか。防空壕で起居なさる必要....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
く既に此の本土に棲んでいた人種で、其中にはアイヌもありましょう、所謂土蜘蛛という穴居人種もありましょう、又は九州の熊襲の徒もありましょう。斯ういう野蛮人種が我々....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
から、長髄明神の名からこの説があるのも無理はない。 要するに手長・足長は、先住穴居民が一旦土蜘蛛の名によって、手足の長い人と信ぜられ、再転して巨人伝説中に収容....
古事記」より 著者:太安万侶
先です。 次に、忍坂《おさか》の大室《おおむろ》においでになつた時に、尾のある穴居の人八十人の武士がその室にあつて威張《いば》つております。そこで天の神の御子....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
立小屋で魚を取って暮らし,秋の末に山の手の冬村に移って,そこにある竪穴小屋の中で穴居生活を送った. そこで,彼らが海辺の夏村に住んでいる間は,山の手の冬村では....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
岸の洞窟には、毎度|山家が来て住むそうです。また現に東京市内にも今以て山家が近く穴居していた跡がありまして、最近に控訴院判事の尾佐竹君から写真を贈ってもらいまし....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
と、左手から小沢が落ち合って少し許の平地に、茅を束ねた一方口の小さな小屋が古代の穴居人の跡のように十五、六かたまっている。炭の中継場であろう。源次郎に聞くとシャ....