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穴掘
「穴掘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
穴掘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
安定な状態にある坑道は、いつ新しい落磐をおこすかもしれないので、そのときは強力な
穴掘り道具を使う方針であった。 およそ四時間もかかって、ようよう三人は第八十八....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
づめ。 ◯鹿児島は最近敵機動部隊の来襲を受けたばかりのところで、各家とも城山に横
穴掘り、また家財を焼かないための地窖掘りに忙しい。しかし町はどこも焼けたところを....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
洪君、横に逃げるといって、穴を掘っていかなければならんじゃないか」 「そうです。
穴掘り機械が入用です。ここに私が持っているのが、人工ラジウム応用の長距離|鑿岩車....
「地中魔」より 著者:海野十三
大切な荷物が」 「その荷物というのは、なーに?」 「地下鉄会社が買入れた独逸製の
穴掘り機械だ。地底の機関車というやつだ。三|噸もある重い機械が綺麗になくなってし....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ある無縁の石塔を倒して、その下から門前の地蔵堂へかよう横穴の抜け道を作った。その
穴掘り役は寺男の源右衛門と納所の了哲に云い付けられたが、寺男も納所も愚直一方の人....
「「黒死館殺人事件」著者之序」より 著者:小栗虫太郎
二人去りして、残ったのは、僅かに柩車を駆る馭者一人のみ。また、それを迎えたのも、
穴掘ハルシュカ一人だったと云う、まさに、芸術史上空前の悲惨事なのであった。それ故....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
する、大工左官等の職人の臨時助手となる。或いは道普請をする。井戸掘りをする、墓の
穴掘りをする、葬式の手伝いをするという風に、種々の雑役に従事するのである。或いは....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
がわかります。また南北朝時代の貞治四年には、四条河原の細工が、祇園社の鳥居建立の
穴掘りをしております。四条河原の細工とは今の天部部落が、なお四条河原の今の大雲院....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
濡を仕掛け、鉋屑に墨さし思を云わせでもしたるか、とう/\そゝのかしてとんでもなき
穴掘り仕事、それも縁なら是非なしと愛に暗んで男の性質も見分ぬ長者のえせ粋三国一の....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
の鉄砲陣では防ぎきれないからだ。そこで信長の鉄砲組は、鉄砲のほかに竹矢来用の竹と
穴掘り道具を持って出陣する。この戦法は信長が完成したが、元祖は一文銭の油売りであ....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
う段になると、説明がいる。 彼は二十の年に学徒兵で出征して、日本のどこかで専ら
穴掘りをやっているうちに戦争がすんだ。浅草の生家へ戻ってみると焼野原で、たった一....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
ます事がござります」 山「有難い、それじゃア己に鹿の八の扮装を貸して呉れないか、
穴掘に成ってお香剃の時仏様の顔を見度いのだが、馬鹿気ては居るが、友達の積りで連れ....
「女類」より 著者:太宰治
、敗戦の前には徴用で、伊豆《いず》の大島にやられていまして、毎日毎日、実にイヤな
穴掘工事を言いつけられ、もともとこんな痩《や》せ細ったからだなので、いやもう、い....
「トカトントン」より 著者:太宰治
うちに私は兵隊になって、千葉県の海岸の防備にまわされ、終戦までただもう毎日々々、
穴掘りばかりやらされていましたが、それでもたまに半日でも休暇があると町へ出て、あ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
。組合の男はいち早く草履を踏み込んで、買いたての白足袋を散々にしたと言っている。
穴掘り男は頭髪まで赤土だらけにしながら、「どうも水が多くって、かい出してもかい出....