空き箱[語句情報] »
空き箱
「空き箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空き箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
の赤い蛍《ほたる》が何匹もすがっていたと言うことです。もっともそのまた「朝日」の
空き箱には空気を通わせるつもりだったと見え、べた一面に錐《きり》の穴をあけてあっ....
「○○獣」より 著者:海野十三
そのとき彼は、箱の奥に、なんだかグニャリとするものにつきあたってハッとした。
空き箱の奥のグニャリとするものにつきあたって、敬二少年は心臓がつぶれるほどおどろ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
Fもつづいた。 そこは家具もない、なんの装飾もない、小さい部屋で、少しばかりの
空き箱と籠のたぐいが片隅にころがっているばかりであった。小さい窓の鎧戸はとじられ....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
と鋭くきけば、田島さんも詳しいことは知らず。しかし現場にてきのう拾いたる巻煙草の
空き箱に木屑の匂いが残っていたのと、それを振ったときに細かい木屑が少しばかりこぼ....
「火を点ず」より 著者:小川未明
に浮かばなかったのです。 子供は、一|合の石油を買って、銭をそばに重ねてあった
空き箱の上にのせて、小さな姿は店頭から消えました。 男は、うす暗くなった光線の....
「飴チョコの天使」より 著者:小川未明
ても子供らは、箱の中に入っている、飴チョコさえ食べればいいのです。そして、もう、
空き箱などに用事がなかったからであります。こうして、泥濘の中に捨てられた天使は、....
「隣村の子」より 著者:小川未明
ました。良吉のほかにも、日ごとにここで休んで、いった人があったとみえて、タバコの
空き箱や、破れた麦わら帽子などが、捨ててありました。なんの気なしに、ガードの壁を....