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「空也念仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

空也念仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
に唯一人で坐《すわ》っている。その背後の壁には乾鮭《からさけ》がさがり、戸外には空也念仏の声が通る。そして彼の孤独な影は、畳の上に長く寂しく曳《ひ》いてるのであ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
繊美な様式が生まれ、それが後代の人から純日本式として受け容れられている。宗教には空也念仏のごときが現われる。すべて光景の一変したことを思わせるものである。 普....
私本太平記」より 著者:吉川英治
けでなく、時宗の仲間は諸所にみられ出し、だんだん蔓延の兆しがある。教義となると、空也念仏の脈をひき、法然門下の浄土宗の流れも交じえ、一遍上人の発想を基として、な....
春泥」より 著者:久保田万太郎
―あの男、わたくしどもの仲間でも、いまだに五代目ほどの役者はないと思っていたり、空也念仏の連中と附合ったり、芸妓に兄さんといわれて喜んだり、よほどその古風に出来....