空位[語句情報] »
空位
「空位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空位の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の個人主義」より 著者:夏目漱石
にしていた学習院の方は落第と事がきまったのです。そうしてもう一人の男が英語教師の
空位を充たす事になりました。その人は何という名でしたか今は忘れてしまいました。別....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
が、前年の二月に左大臣公興がやめたので、くり合わせのやりようによっては、内大臣に
空位を作ることも不可能でなくなった。のみならず舅教秀の歿した明応五年の九月と十月....
「現代とは?」より 著者:坂口安吾
伝統の否定と一口に言うけれども、伝統は全て否定しなければならぬというものではなくて、すでに実質を失いながら虚妄の
空位を保って信仰的な存在をつゞけていることが反省され否定されなければならぬという....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っては、どうしようもない。 彼は、あらたな苦慮をまたかさねていた。いまや北朝は
空位空名でしかない。しぜん幕府も自己の立場も空疎なものに浮いてしまう。 八月。....