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空前絶後
「空前絶後〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空前絶後の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は数十年後に切迫していると見なければならないと思うのであります。今は人類の歴史で
空前絶後の重大な時期であります。 世の中には、この支那事変を非常時と思って、こ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第三の男は語る。 「唐代は詩文ともに最も隆昌をきわめ、支那においては
空前絶後ともいうべき時代でありますから、小説伝奇その他の文学に関する有名の著作も....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
しは、ジルベーのジンと書いてある貼紙の下。 K・M生 未知の国|売物――じつに
空前絶後ともいう奇怪なことである。まして、国というからには単純な未踏地ではあるま....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
ラウンやフォルスタア氏をはじめ錚々《そうそう》たる腕|利《き》きがそろっていて、
空前絶後といってもいい一つの黄金時代だったのである。しからば犯人ジャックが、それ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
急劇に発展したために、やり切なくなって断絶した残骸でなければならぬ。――以上――
空前絶後の遺言書
――大正十五年十月十九日夜
――キチガイ博士手記....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
決定し次第に鼻を喰べさせてもらおうと待ち構えております。 これ等はすべて、この
空前絶後の鼻の裁判開始前の光景であります。 やがて正面上段の白雲黒雲の帳が開か....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
る毒虫の幼虫を煮込み、その上にジーイー会社で極超短波を浴せかけて、電気燻製とし、
空前絶後の味をつけたものであって、この調理法は学者アインシュタインの導き出したも....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
万に一の希望も絶望であろうとされていたものが――加うるに日本劇川上一座の人気は、
空前絶後とされ、夢想にも思いも浮べぬ、彼地の劇界を震撼させたものであった。なおそ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
も、まだこんなことまでも手ずから世話あそばされたことはなかったから、自身としては
空前絶後の悲しみであると見ておいでになるのであった。紫の女王の遺骸はその日のうち....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
新刀になってからはだいぶん位が落ちたけれど、初世孫六のころの関一派の繁栄はじつに
空前絶後ともいうべきで、輩出した名工また数かぎりもないうちに、なかでも志津三郎兼....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
時よりは遙に肥えた今の余輩の観劇眼をもってしても絶品であるに相違ない、あれは正に
空前絶後といってよろしい、我輩の高田実崇拝はその時から始まってその後本当に血の出....
「道成寺不見記」より 著者:夢野久作
た人である。従ってこの道成寺は前後百年を通じて又見られない筈のものである。むしろ
空前絶後と言いたいくらいに考えていた筆者であった。実さんもその他の友達も、是非見....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
同時にあの前後数年間が、師父としても最後の全盛時代であり、吉本としてもまた故人へ
空前絶後の儀礼を尽くしていた時代だったと言えよう。だからTもまたこうしたことを私....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
)等の絵本あり。 一立斎広重は北斎と相並んで西欧の鑑賞家より日本画家中恐らくは
空前絶後の二大山水画家なるべしと称せらる。この両大家はいづれも西洋画遠近法と浮世....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
せしめた大蔵の顕著なる実例と申し奉るべきものであろう。これは至尊の御葬儀として、
空前絶後の例ではあるが、しかしながらかくの如きの葬儀は、親王以下庶民の場合におい....