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空山
「空山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空山の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
とは思われない。 やがて長閑《のどか》な馬子唄《まごうた》が、春に更《ふ》けた
空山一路《くうざんいちろ》の夢を破る。憐れの底に気楽な響がこもって、どう考えても....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
前後を見廻しました。前後は杉の木立で、足下では沢の水が淙々《そうそう》と鳴って、
空山《くうざん》の間に響きます。 少年は、なんとなし居堪《いたたま》らないよう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ただ、ここで思い起すのは、父が尺八の師であった青梅|鈴法寺《れいほうじ》の高橋
空山が、ふと門附《かどづけ》に来て吹いた「竹調べ」が、ついにわが父をして短笛《た....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
常とします。 ここには、無論、その弁信はおりません。 寂寞《じゃくまく》たる
空山《くうざん》の夕べを、ひとり山上に歩み行くのですから、何を歌おうと、あえて干....