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「空景気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

空景気の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
ほかにまだ見られた事があるにきまっている。不断なら進んで聞くところだが、何となく空景気《からけいき》を着けるような心持がして、どこでと押を強く出損《でそく》なっ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ろう。独り機関説問題に限らず、一般に日本ファシズム思想にぞくするものは段々とその空景気を見失って、少なくとも沈静に帰し落ち付いて行くだろうと思う。 但し決して....
神経」より 著者:織田作之助
花ッ子という言葉を好かない。焦土の中の片隅の話をとらえて「浪花ッ子の意気」とは、空景気もいい加減にしろといいたかった。「起ち上る大阪」という自分の使った言葉も、....
日和下駄」より 著者:永井荷風
東京市はこれを取払ってしまうとやらいう噂があった。しかし万国博覧会も例の日本人の空景気《からげいき》で金がない処からおじゃんになり、従って鮫ヶ橋も今日なお取払わ....