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「空木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

空木の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
う》や簪草《かんざしぐさ》などのひ弱い夏花や、鋭い棘のある淫羊※《いかりそう》、空木《うつぎ》などの丈《たけ》低い草木で覆われていて、その入口でさえも、密生して....
単独行」より 著者:加藤文太郎
山々を上下し、南アルプスをにらみ返しながら前駒まで縦走、なかなか困難なり、前駒(空木岳)の三角点にて万歳三唱、なお進みて南駒に取付き午後五時頃絶頂を極む、霧かか....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、山百合にはやや早く、今は藪陰などに顔を見せる※草や谷いっぱいに香気をただよわす空木などの季節になって来ている。木の実で熟するものには青梅、杏などある中に、こと....
日輪」より 著者:横光利一
けて行った。 しかし、長羅は武器庫の前まで来たときに、三人の兵士が水壺の中へ毒空木の汁を搾っているのを眼にとめた。 「爾の汁は?」と長羅は馬の上から彼らに訊い....