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「空華〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

空華の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
だ》いて、路頭に跼蹐《きょくせき》している。 世界は色の世界である。いたずらに空華《くうげ》と云い鏡花《きょうか》と云う。真如《しんにょ》の実相とは、世に容《....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
江間氏で、一時|長島氏を冒し、真志屋の西村氏を襲ぐに至った。名は秋邦、字は得入、空華、月所、如是縁庵等と号した。平生用いた華押は邦の字であった。剃髪して五郎作|....
風流仏」より 著者:幸田露伴
掛け吹込む一念の誠を注ぐ眼の光り、凄まじきまで凝り詰むれば、爰に仮相の花衣、幻翳空華解脱して深入無際成就一切、荘厳端麗あり難き実相|美妙の風流仏仰ぎて珠運はよろ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
出演し、新橋芸妓では踊り手の七人組をはじめ大勢が出てくれた。 自作の新舞踊劇「空華」は奈良朝時代の衣装背景で、坪内先生の「妹背山」の試演がその式で紅葉館で催さ....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
せる大きな間口《まぐち》と、広い二階をもったお茶屋が懇意なので、わたしは自作の「空華《くうげ》」という踊りの地方《じかた》の稽古所《けいこじょ》に、この二階をか....
序に代えて人生観上の自然主義を論ず」より 著者:島村抱月
だ、あるものは虚偽矯飾の申しわけだ、あるものは楯の半面に過ぎず、あるものはただの空華幻象に過ぎない。自分の知識が白い光をその上に投げると、これらのものは皆その粉....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
えならされない妹は私の心を傷つけます。私はつくづくとこれまで私が妹にしみ込ませた空華なものの憧れと、実なるものの軽蔑との、むなしい教訓を後悔いたします。ここでも....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
至って一層ひどくなったものらしく、「塵袋」や「※嚢抄」には、これを悪人と云い、「空華日工集」には、「人中最下之種」などとひどい事を書いてある。 かくて遂には自....