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「空鉄砲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

空鉄砲の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
宜い奴、玉は肩を反れてぷつりと破壁を打貫いて落る。又九郎は汝れ斬りやアがったなと空鉄砲を持って永禪和尚に打って掛るを引っ外して、 永「猪口才な事をするな」 と....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
にしもあらずだろうが。 そこで、先刻、君と飲倒れたまま遠島申附かった訳だ。――空鉄砲の機会もなしに、五斗兵衛むっくと起きて、思入があったがね。それっきり目が冴....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
、何でもジョーワニという大砲を担いで、空砲を打つという曲芸がありまして、その時|空鉄砲の音に驚かされて、奥山の鳩が一羽もいなくなった事がありました。奥山見世物の....
池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
らよかろうと協議の末、井神何某と云う侍が、コリャ狐狸の所為に相違ないから、恐嚇に空鉄砲を撃って見るがいいと、取あえず鉄砲を持ってその場へ引返して来る、この時早し....
江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
たりぱたりと石が落ちてくるので、「これはどうしても狐狸の仕業に相違ない。ためしに空鉄砲を放してみよう」といって、井上某が鉄砲を取りに立とうとすると、ぽかりと切石....