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穿ち過ぎ
「穿ち過ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
穿ち過ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
復讐のために、相手の男の妹娘をどこへか隠したのであろうというお広の密告は、少しく
穿ち過ぎた想像ではあるが、そんなことが決してないとは云えない。一途に思いつめた女....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
えて来た。現に伊那の方にいる暮田正香なぞもその説であるという。しかし半蔵はそれを
穿ち過ぎた説だとして、伯耆から敦賀を通って近く帰って来た諏訪頼岳寺の和尚なぞの置....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の尋常ならざるを疑われたるは、一面の理由ある判断なるが如くなるも、これ亦、余りに
穿ち過ぎたる不自然の観察なりと信ずるに躊躇せず。何となれば右の事象は又、偶々以て....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
翁の型を見た最初に感ずる事は、その動きが太い一直線という感じである。同時に少々|
穿ち過ぎた感想ではあるが、翁の芸風は元来器用な、柔かい、細かいものであったのを尽....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
とから来る見解に就いても、私は博士に無条件に従うものだ。――併し恐らく之は私側の
穿ち過ぎだろう。尤もそんな穿ち方は大切な問題ではないので、博士がそこで展開したこ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
、工学的精神は至極鈍感だということがハッキリ見受けられる。) だが、解釈はやや
穿ち過ぎているかも知れないが、彼のおしゃべりの必要はある種の不安から来ていると見....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ば、その人をそゝのかし、その期おくれたるを怨ませ給ふ御心なるべし」と云ったのは、
穿ち過ぎた解釈で甚だ悪いものである。こういう態度で古歌に対するならば、一首といえ....
「ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
ません。師匠に思いをよせていた、愛の申し出を拒絶されたが為の兇行とは、あまりに、
穿ち過ぎた御推測でございます。お仰せになります様に、いつか、師匠に歌舞伎座のお芝....