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「突倒し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

突倒しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
柳を表へ連れ出そうとするを、長二が引留めようと前へ進む胸の辺を右の手で力にまかせ突倒して、 幸「さア疾く」 とお柳の手を引き、見返りもせず柳島の方へ急いでま....
断層顔」より 著者:海野十三
、ちょっと耳朶を赭く染めた。 「船乗りだったろうの方は反応大有りさ。そこでわしを突倒して逃げてしまった」 「どうして船乗りだと見当をつけたんですか」 「それはお....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
「誰も糞もあっかい! 糞爺め! なんだって叫んで歩きやがるんだ? 苗代の泥の中さ突倒してくれるぞ。老耄爺め!」 「叫んで歩いだがらって、何も咎立したり、悪口した....
近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
も、物を云わなかった。敗兵が、その中を、走り抜けようとして、倒れると 「馬鹿っ」突倒したり、なぐったりした。 「何をっ」 起上ると、睨みつけたが、新撰組の旗印....
南国太平記」より 著者:直木三十五
たき》の倅と――) とも、ちらっと、頭に閃いたし――だが、それよりも、綱手を、突倒してまでも、月丸へ、斬りかかって行くのは (この機を外すと、己が斬られる) ....
豆腐買い」より 著者:岡本かの子
る。不安な気持ちが揺り動かす日本の都会の若さと溌剌さ。挨だらけの円タクが加奈子を突倒しでもするように乗りつけて来てブレーキをかけても異様な音と共に一二|寸乾いた....
死神」より 著者:岡崎雪声
と立っていたので、「危険ない」と車夫が叫んだ拍子にどんと橋詰の砂利道の上に、私を突倒して行ってしまった。ハッと思った途端に、私はこの時初めて、我れと我心に帰って....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
杉|婆に吠え付いた。而して其晩に殺された。自分は昨日我家の門前で、同じくお杉婆を突倒して気絶させた。而して其晩に父が行方不明になった。果して世間で伝うる如く、お....