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突傷
「突傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
突傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
届を出す。飯島の方へはお目附が御検屍に到来して、段々死骸を検め見るに、脇腹に槍の
突傷がありましたから、源次郎如き鈍き腕前にては兎ても飯島を討つ事は叶うまじ、され....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
わっていることを知った。それでも刀だけは手から離さず、着物は破れ裂けて、土足には
突傷かすり傷。 「ああ」 起き返ろうとしたが節々《ふしぶし》が痛い、じっとして....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
へ手をついたのは、なるほど、九死一生と見えて髪は乱れ、白い着物は裂け、身体じゅう
突傷《つききず》だの擦傷《かすりきず》だので惨憺《さんたん》たるもので、その上に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を引っこすられ、ごらんの通り、衣類はさんざんに破れ裂け、身体はすき間もなく掻傷、
突傷、命からがらこれまでのたりついたでげす、いやはや、木乃伊《ミイラ》取りが木乃....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
を取って来た。そのハンケチで、私も手伝って、ハンズは腿に受けた血の出ている大きな
突傷を繃帯し、そして、少しばかり食べ、ブランディーをまた一口二口飲むと、彼は目に....
「些細な事件」より 著者:井上紅梅
》け起し、身体《からだ》を支えながら彼女に訊いた。 「どうかなさいましたか」 「
突傷《つききず》が出来ました」 わたしの見たところでは彼女はふらふらと地に倒れ....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
で突くにしろ刀で刺すにしろそんな芸当は出来そうもねえ。……だいいち、象の脇腹には
突傷はおろか、下手《へた》に窪んだとこさえありゃしねえんです。仰言ることは如何に....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
肌を開いて傷痕を出していた。正面《まえ》へ廻って藤吉はその柘榴《ざくろ》のような
突傷を撓《た》めつ眇《すが》めつ眺めていたが、いっそう身体を伏せると、指で傷口を....