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「突先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

突先の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
しゅう私《わし》を通越《とおりこ》して、すたすた前へ出て、ぬっと小山のような路の突先《とっさき》へ蝙蝠傘を差して立ったが、そのまま向うへ下りて見えなくなる。 ....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
乳のような色の寒い夕靄に包まれた雷電峠の突角がいかつく大きく見えだすと、防波堤の突先にある灯台の灯が明滅して船路を照らし始める。毎日の事ではあるけれども、それを....
海異記」より 著者:泉鏡花
さまがいわしった。 そういや、目だっぺい。真赤な火が二つ空を向いて、その背中の突先に睨んでいたが、しばらくするとな。いまの化鮫めが、微塵になったように、大きい....
世間師」より 著者:小栗風葉
にして、先を細く窄めて、元口へ木の栓をする。その栓から糸のような黄銅の針線が管の突先までさしこんであって、管へ墨汁を入れて字なり何なり書くと、その針線の工合で墨....