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突放す
「突放す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
突放すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
知れぬ反感を唆られない訳に行かなかった。そればかりでなく、その人を愚弄しておいて
突放すような態度に対して、たまらない不愉快を感じ初めたので、私は思わず座り直して....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
この記事を見て、なにか感想はないかね」 「感想? べつにないわ」 と、アンは、
突放すように言って、 「あなたの方に感想がありそうね」 「この記事の日本将校はフ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
(可愛い人だな、おい、殺されても死んでも、人の玩弄物にされるな。) と言捨てに
突放す。 (あれ。)と云う声がうしろへ、ぱっと吹飛ばされる風に向って、砂塵の中へ....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
知れよう、これをそのままで引取る法があるものか。 推し返す、遣返す――突込む、
突放す。引立てる、引手繰る。始末がつかない。 私でさえ、その始末のつかぬのが道....
「料理の秘訣」より 著者:北大路魯山人
な話は面白くないなあ、と言うのでは、料理の向上を心掛けることは無理だッ――と私は
突放す。 知人の多くは、私に高級料理についてよく聞くけれど、その人々は、まずか....