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「突棒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

突棒の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
飾ってある徳川政府のお道具を持出しては容易ならんから、見附に詰め合せたる役人が、突棒《つくぼう》刺股《さすまた》※《もじり》などを持って追掛《おっか》けて来て、....
硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
関付の家は、町内にたった一軒しかなかったからだろうと思う。その式台を上った所に、突棒《つくぼう》や、袖搦《そでがらみ》や刺股《さつまた》や、また古ぼけた馬上《ば....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に握らせて、型のように通行を許されたのだ。半蔵らの順番が来た。調べ所の壁に掛かる突棒、さす叉なぞのいかめしく目につくところで、階段の下に手をついて、かねて用意し....
三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
が、何んしろ、一度は、大作の首を上げた御仁だからの」 一人が、板壁に立ててある突棒をとって、しごきながらいった。 「拙者が、案内を乞う。取次が出てくる。押問答....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
前を塞《ふさ》ぐ、十人あまりの同勢、 「上意」 「御用」 の大喝を発しながら、突棒《つくぼう》を振り上げて、待ち構えているのだ。 闇太郎の細《ほっ》そりした....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るうちに、 「何がなんと」 またしても大乱闘が始まってしまいました。 組子は突棒《つくぼう》、刺叉《さすまた》、槍、長刀《なぎなた》を取って、弁慶に打ってか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の鼻を折られていると、その前へ繰込んで来たのは、たしかに物騒な一行で、抜身の槍、突棒《つくぼう》、刺叉《さすまた》というようなものを押立てた同勢が、その中へ高手....
球突場の一隅」より 著者:豊島与志雄
え。林さん一つお願いしましょうか。」 林はただ微笑んでみせた。 おたかはもう突棒《キュー》を手にして、媚ある眼でじっと見やった。で林はそのまま立ち上った。 ....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
そして偶然にも、丁度その晩八時頃柳容堂からの電話を女中が知らして来た時、昌作は突棒《キュー》を置いてゲーム半ばに立上った。午後から風と共に雨が降り出していた。....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
易ならぬ様子であります。中には刃物を持って居る者もあります。此方は数十人の役人、突棒刺叉鉄棒などを携えて、取押えようと必死になって働いて居りますが、何しろ死者狂....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
十五筋、門の入口に造られた番所、そこに役人が詰めている。門の右手には紅白の幔幕、突棒刺叉捩など、さも厳しく立て並べてある。門を離れた左手にあるは、青竹で作った菱....