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突落し
「突落し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
突落しの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ぐらを把《と》って
甚「己《うぬ》、いけッ太《ぷて》え奴、能くも彼《あ》の谷へ
突落しやアがったな、お賤も助けちゃア置かねえ能くも己《おれ》を騙《だま》しやアが....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
々に、追い手の中に馳せ入った。青木勘七は血気の若武者で、真先に進んで忽ち五人まで
突落したとある。この青木は後に越前に在って青木紀伊守|一矩に仕えたが、ある時同じ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
だ。井戸から上った死体が貞であると確定しても、次の問題、支倉が果して彼女を井戸に
突落して殺したかどうかと云う問題になると、さっぱり動かすべからざる証拠と云うもの....
「蜘蛛」より 著者:甲賀三郎
Sと二人きりで研究室であおうと思っていた。しかし、二人きりではおれがあるいはSを
突落したのではないかという疑いをうけるおそれがある。外部に目撃者をおくとすると、....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て呉れと云う。縁の方へ廻れと云うたら、障子をあけてずンずン入って来たから、縁から
突落して馬鹿と叱った。もと谷中村の者で、父は今|深川で石工、自身はボール箱造って....
「禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
かえて何か遣ろうとするのにきかないのは、何か思惑があるのじゃあないか、一旦自分で
突落した若旦那をまた自分で助けて来でもして、こちらで上げようとしているものより何....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
日はたしか中川へ釣にいらっしゃるお約束がありましょう、其の時殿様を船から川の中へ
突落して殺しておしまいなさいよ」 源「成程伯父さんは水練を御存じないが、矢張り船....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
ことは有りませんよ」 婆「邪慳にしないてえ、これが顋の疵は何うした、なぜ縁側から
突落した、お女郎だアから子を持ったことが無えから、子の可愛い事は知りますめえが、....
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
の義兄弟どもは池へ出かけ、スケートと見せかけて、氷の裂け目からマクシムを水の中へ
突落した。マクシムは氷のふちへ手をかけて浮き上ろうとする。ミハイロとヤーコブとは....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
い群衆中に、それ西洋人が来たと叫ぶ者があるや否や数人が竹槍を持って重松氏を馬から
突落して、かなり重傷を負わせた。既に大少参事は引取るし、藩の官吏に重傷を負わせる....
「日蔭の街」より 著者:松本泰
行中の列車から墜落して惨死してしまったのさ。ところがこれは過失でなくして弟が兄を
突落したのであろうという事になって、法廷に持出される程の問題となったのだ」 「で....
「緑衣の女」より 著者:松本泰
階の窓から飛降りて、自殺を図《はか》ったのだというものもあれば、A夫人がグヰンを
突落したのであろうと、意味あり気に囁《ささや》き合う連中もあった。泉原はその孰《....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
れに就いて種々の風説がある。と云うのは、彼の継母の奥様が背後から不意に其の若様を
突落したに相違ないと云う評判で、一時は随分面倒でしたが、何をいうにも証拠のない事....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
えました。この侍は何者か、一寸一息つきまして申し上げます。 彼の稻垣小左衞門を
突落した侍は、金森兵部少輔の家来で、百六十石頂戴致しました大野惣兵衞と云うもので....