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「窈然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

窈然の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薤露行」より 著者:夏目漱石
の中に「黒し、黒し」と叫ぶ声が石※《せきちょう》に響《ひびき》を反《かえ》して、窈然《ようぜん》と遠く鳴る木枯《こがらし》の如く伝わる。やがて河に臨む水門を、天....
草枕」より 著者:夏目漱石
したか不分明《ふぶんみょう》であるから、毫《ごう》も刺激がない。刺激がないから、窈然《ようぜん》として名状しがたい楽《たのしみ》がある。風に揉《も》まれて上《う....
カーライル博物館」より 著者:夏目漱石
うち》に薄れ去って来る。しまいには遠き未来の世を眼前に引き出《いだ》したるように窈然《ようぜん》たる空の中《うち》にとりとめのつかぬ鳶色《とびいろ》の影が残る。....