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窒素
「窒素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
窒素の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
のと信じている。 (注) ゴルドハムマー(Goldhammer)の計算によると、
窒素では六二キロメートル、酸素では七〇キロメートルとなる。 リッターは、更に、....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
粋な空間の美しさである。それは空虚な空間ではなくて、人間にいちばんだいじな酸素と
窒素の混合物で充填され、そうしてあらゆる膠質的浮游物で象嵌された空間の美しさであ....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
を思い出した。そしてドイツ自身も第一にチリ硝石の供給が断えて困るのを、空気の中の
窒素を採って来てどしどし火薬を作り出したあざやかな手ぎわをも思い出した。 そし....
「B教授の死」より 著者:寺田寅彦
、どうしましょうかというのである。その名刺を見ると、それはN国のK大学教授で空中
窒素の固定や北光の研究者として有名な物理学者のB教授であった。同教授にはかつてそ....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
られて、呼吸は今絶えるかとばかりに苦しい。喘いでも喘いでも、鼻に這入って来るのは
窒素ばかりかと思われる汚い空気である。私は其の午後もそんな境涯に居た。然し私は其....
「地球要塞」より 著者:海野十三
だ、いろいろやってみることがある」 「もちろん、やってみることはあるだろう。空中
窒素《くうちゅうちっそ》の固定《こてい》のように、空中から資源をとるのもいい。海....
「空襲警報」より 著者:海野十三
の南にあたる安国寺の方角にも起っている。そこへもう一つ、東の方に現れた――黒井の
窒素会社の方角だ。――爆弾もなにも降ってこないのに、一時に三箇所の火事だなんて、....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
該研究所又は会社が特許権を所有する約束にしてある)。――わが国の某肥料会社は空中
窒素固定法であるハーバー法特許権(之はドイツから賠償にとって来たのを安く払い受け....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
なかったので五ポンドの罰金を取られた。 酸素と水素の比重を定めた次の仕事は当然
窒素の比重を定めることであった。その結果がアルゴンの発見となったのは周知の事実で....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
第三には華氏七十ないし八十度において適当の湿度と炭酸瓦斯の供給、第四には理想的の
窒素肥料、第五には根に充分なる水の供給、この五つの条件が揃えば植物は理想的に成長....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
黄、Bは硼素、Fは弗素、Pは燐、Hは水素、Kは加里、Aはアルゴン、Cは炭素、Nは
窒素、Vはバナジウムだ。 兄さん! もうこれでしめたものだ。ちょっと鉛筆を出し....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ろう。科学は、仕事がつらくて収入は少ないものだから」というた。この頃デビーは塩化
窒素の研究中であったが、これは破裂し易い物で、その為め目に負傷をして※衝を起した....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
わなかった。へんな仕草をして見せたり、脇の下をくすぐるような常套手段から、亜酸化
窒素吸入のごとき化学的方法まで講じたけれど、効はなかった。 そこで最後に、助手....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
、かたく口を噤んで話さなかった。ところが、ある日、私が博士を訪ねて、ふと、空中|
窒素固定法の発見者ハーバー博士が近く来朝することを語ると、何思ったか博士は、今日....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ます。今日では、田の草どころでなく、わざと紫雲英草を種子蒔き前の田に植えて、空中
窒素を地中に吸い取らせて土地を肥沃します。 文殊菩薩がある日、善財童子(文殊は....