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窮すれば通ず
「窮すれば通ず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
窮すれば通ずの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
ての栄光の、このように易々《やすやす》と得られたことが、私にとって意外であった。
窮すれば通ず、という俗言をさえ、私は苦笑しながら呟いたものであった。もはや、私は....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いる原稿紙の上にまでごたごたと陳列します。そうすると、不思議にどうにかこうにか「
窮すれば通ず」というようなことになりますから、どうしてもお人形さんに対して敬意を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
とく種類も多からず、その品も大いに劣り行くを見て、当時欧州視察に来た商人輩に、物
窮すれば通ずる理窟故、鬢附油に関する口伝秘訣等が失せ果てぬうち心得置き、かつは塗....
「或る作家の厄日」より 著者:豊島与志雄
らない。而も、時間の余裕はない。相馬多加代との約束は、何よりも重大だ。 人生、
窮すれば通ずで、おれも窮余の策を発見した。ノートにめちゃくちゃに書きつけた小説断....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
い。私はちょっとした空腹などより、人間同士の生活の自然のカラクリの妙がたのしい。
窮すれば通ず、困った時には自然に何とかなるものだ、というのが、私がこれまでに得た....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
もや遠慮会釈なく小屋へ追い返すに違いない。これが自分には苦痛であった。 しかし
窮すれば通ずという古い諺にもある通り、間もなく私はその困難に打ち勝つ方法を発見し....
「ビール会社征伐」より 著者:夢野久作
て存分に美味い酒を飲む知恵はないかと言うので、出る話はその事バッカリ。そのうちに
窮すれば通ずるとでも言うものか、一等呑助の警察廻り君が名案を出した。 今でも福....
「三国志」より 著者:吉川英治
よろこび方は甚だしかった。彼自身の立場こそ、実は進退きわまっていたところである。
窮すれば通ず。彼にとっては、天来の福音だった。で、曹操は特に、侯成をいたわって、....