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窮理
「窮理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
窮理の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫町」より 著者:萩原朔太郎
る。しかも宇宙の隠れた意味は、常に通俗以上である。だからすべての哲学者は、彼らの
窮理の最後に来て、いつも詩人の前に兜《かぶと》を脱いでる。詩人の直覚する超常識の....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
が、前にいったとおりに、安積艮斎の書を読んで悟る所があった。そして窃に漢訳の博物
窮理の書を閲し、ますます洋学の廃すべからざることを知った。当時の洋学は主に蘭学で....
「文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
たからである。が、明治文学が、その渾沌とした胎生期において、一方には福沢諭吉の「
窮理図解」を持ち、他方に仮名垣魯文の「胡瓜遣」を持っていたということは、今日の文....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
ていた封建的統一はそのままとして、その上に維新政権が樹立された。 福沢諭吉の「
窮理図解」(一八六八)「世界国尽」(一八六九)「学問のすゝめ」(一八七一)などが....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
間研究したことでありますが、……しかし、これもまだ解剖的に内部を根から掘り返して
窮理的に看極めて行ったという所までは行かず、外観から物の形を見て研究した程度に止....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
の学問もあり、有形の学問もあり。心学、神学、理学等は形なき学問なり。天文、地理、
窮理、化学等は形ある学問なり。いずれにてもみな知識|見聞《けんもん》の領分を広く....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
わかに横文字を読ませんとするは無理なり。これらへはまず翻訳書を教え、地理・歴史・
窮理学・脩心学・経済学・法律学これらの順序をおい原書を翻訳せざるべからず。我が輩....
「慶応義塾新議」より 著者:福沢諭吉
または文法書を読む。この間、三ヶ月を費《ついや》す。 三ヶ月終りて、地理書または
窮理《きゅうり》書一冊を読む。この間、六ヶ月を費す。 六ヶ月終りて、歴史一冊を読....
「慶応義塾の記」より 著者:福沢諭吉
翻訳の書、陸続、世に出ずるといえども、おおむね和蘭の医籍に止まりて、かたわらその
窮理《きゅうり》、天文、地理、化学等の数科に及ぶのみ。ゆえに当時、この学を称して....
「京都学校の記」より 著者:福沢諭吉
加減乗除、比例等の算術にいたり、句読は、府県名・国尽《くにづくし》・翻訳の地理・
窮理書・経済書の初歩等を授け、あるいは訳書の不足する所はしばらく漢書をもって補い....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
腹を充たすの糧を与えられないで、かえって空腹を鉄槌の弄り物にされた。 二葉亭の
窮理の鉄槌は啻に他人の思想や信仰を破壊するのみならず自分の思想や信仰や計画や目的....
「志士と経済」より 著者:服部之総
には大困窮、英雄もこれには閉口なり呵《か》々々」と書いて、その翌日、『リセランド
窮理書』二巻と『グール小児書』二巻を抵当に知合の医者から五両借りた。一定俸禄に衣....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
年四月 『西洋旅案内』 同年七月 『条約十一国記』 同年十一月 『訓蒙
窮理図解』 同年十二月 『西洋衣食住』(筆名片山淳之助)同年同月 『西洋事情....