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「窮苦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

窮苦の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春は馬車に乗って」より 著者:横光利一
よわが祈りをききたまえ。願くばわが号呼《さけび》の声の御前にいたらんことを。わが窮苦《なやみ》の日、み顔を蔽《おお》いたもうなかれ。なんじの耳をわれに傾け、我が....
琵琶伝」より 著者:泉鏡花
の身に会せんため、一|粒の飯をだに口にせで、かえりて湿虫の餌となれる、意中の人の窮苦には、泰山といえども動かで止むべき、お通は転倒したるなり。 「そんなに解って....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
得たるを自覚し、折々語り出でては友人間に誇る事ぞかし。もし妾にして富豪の家に生れ窮苦《きゅうく》の何物たるを知らざらしめば、十九《つづ》や二十歳《はたち》の身の....
活人形」より 著者:泉鏡花
る、喜び譬えんものも無く、死なんとしたる気を替えて、誰か慈悲ある人に縋りて、身の窮苦を歎き訴え、扶助を乞わんと思いつる。そは夕暮のことにして、畦道より北の方、里....