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立ち
「立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
ぶらぶら仲店を歩いている。少年は父親の手を離れ、時々|玩具屋《おもちゃや》の前に
立ち止まったりする。父親は勿論こう云う少年を時々叱ったりしないことはない。が、稀....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ぶっきらぼうにいい放った。彼の顔は見渡した所、一座の誰よりも日に焼けている。目鼻
立ちも甚だ都会じみていない。その上|五分刈《ごぶが》りに刈りこんだ頭は、ほとんど....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
郎の死に責任の感を免《まぬか》れなかったのか、彼もまた後見《うしろみ》のために旅
立ちたい旨を申し出でた。と同時に求馬と念友《ねんゆう》の約があった、津崎左近《つ....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
下さるのは難有《ありがた》いが、手前|一人《ひとり》の量見では、お恥しい方が先に
立ちます。」
こう云って、一座を眺めながら、
「何故かと申しますと、赤穂一藩に....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
会の水の色の暖かさは、容易に消えてしまうものではない。
ことに日暮れ、川の上に
立ちこめる水蒸気と、しだいに暗くなる夕空の薄明りとは、この大川の水をして、ほとん....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
紅《しんく》の海水着を着た少女は特にずんずん進んでいた。と思うと乳ほどの水の中に
立ち、もう一人の少女を招きながら、何か甲高《かんだか》い声をあげた。その顔は大き....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
ら顔を出した支那人の女の子を一目見ると、しばらくは呆気にとられたように、ぼんやり
立ちすくんでしまいました。 そこへ又通りかかったのは、年をとった支那人の人力車....
「墓」より 著者:秋田滋
つけることを嫌って、何と云っても附けさせなかったクールバタイユは、そこで、やおら
立ち上った。背丈のたかい、鳶色の頭髪をした好男子で、いかにも実直そうな顔をしてお....
「初雪」より 著者:秋田滋
な構えの小さな家が一軒あったが、折しもその家から若い女がひとり出て来た。ちょっと
立ちどまって散歩をしている人たちを眺めていたが、やがて微かな笑みを洩すと、いかに....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ば迚も寝られぬ事ならば、今宵は月も明らかなり、夜もすがら涼み歩かんと十時ごろより
立ち出で、観音へ参詣して吾妻橋の上へ来り。四方を眺むれば橋の袂に焼くもろこしの匂....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ー・ルーサックが二百人の学生に講義をしてる所をも見た。 十二月二十九日にパリを
立ち、郊外のフォンテン・ブローを過ぐる際、折りしも森林は一面に結晶した白い氷で被....
「寡婦」より 著者:秋田滋
して、首をうなだれて、淋しそうな足どりで歩いている姿を見かけました。少年は時折り
立ちどまって眼をあげるのでしたが、何かこう、その年頃には相応しくないものを見たり....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
呼ばれていた。眠気をさそう夢のような力がこのあたりをおおっており、大気の中にさえ
立ちこめているようだった。移住のはじまったころ、ドイツのある偉い祈祷医師がこの場....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
面にこぼしながら、そッと呼んでみた。 「ジャンじゃないかえ」 すると男はひたと
立ち止って、老人の顔をじッと見た。 老人は声を低めてもう一度、 「ジャンだった....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
が、道で一人の子供がバタをなすったパンを食っていた。 子供は私が通るのを見て、
立ちどまって言った。 「今日は、小父さん」 私の脳裡にこんな考が浮んだ、「この....