立つ浪[語句情報] » 立つ浪

「立つ浪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立つ浪の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
HUMAN LOST」より 著者:太宰治
大限に利用して下さい。 一日。 実朝《さねとも》をわすれず。 伊豆の海の白く立つ浪がしら 塩の花ちる。 うごくすすき。 蜜柑《みかん》畑。 二日。 ....
貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
って、指し示された一点を揺れる梢の間から、ながめた。 そこには――葉の茂みが泡立つ浪のように崩れている間からは――白い模様のある黒い布が旗のように、はたはたと....
鉄面皮」より 著者:太宰治
十一月一日のところに左のような文章がある。 実朝をわすれず。 伊豆の海の白く立ち立つ浪がしら。 塩の花ちる。 うごくすすき。 蜜柑畑。 くるしい時には、かなら....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
は天竜の河の面を燐の光が迷っていた。星さえ見えぬ大空を嵐ばかりが吹いていた。湧き立つ浪は鬣を乱した白馬のように崩れかかり船を左右にもてあそんだ。俺と夏彦とは二人....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
妻恋しつつ立ちて行くべしや」(巻四・五八五)、「海つ路の和ぎなむ時も渡らなむかく立つ浪に船出すべしや」(巻九・一七八一)、「たらちねの母に障らばいたづらに汝も吾....