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立代り
「立代り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立代りの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
舞って、そろ/\出かけようかと思っている処へ兄の玄道が帰って参り、それより入替り
立代り客が来るので、何分出る事が出来ませぬ。 お話は二つに分れまして鳥越桟町の....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
となく深良屋敷の周囲をウロ附いたものであった。マユミの白痴をいい事にして入れ代り
立代り、間《ま》がな隙《すき》がな引っぱり出しに来るので、そのために両親の老夫婦....
「骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
居るお蔭で、直方には乞食が絶えないという評判であったが、実際、色々な乞食が入代り
立代り一パイ屋の門口に立った。「あの乞食酒屋で一パイ」とか「乞食藤六の酒は量りが....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
ぎて返事も出来ない。よっぽど面喰って、血迷っていたんだね。……しかもその入れ代り
立代り訊問する連中の中心に立った人間というのが誰でもない。昨日、イの一番に芸妓を....
「戦場」より 著者:夢野久作
か味方かわからないマグネシューム色の痛々しい光弾が、タラタラ、タラタラと入れ代り
立代り撃ち上げられている。その青冷めたい光りに照し出される白樺の幹の、硝子じみた....
「オンチ」より 著者:夢野久作
の鉄の火の滝。ベセマー炉から中空に吹上げる火の粉と、高熱|瓦斯の大光焔。入れ代り
立代り開く大汽鑵の焚口。移動する白熱の大鉄塊。大|坩堝の光明等々々が、無数の煙突....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
はよし、麓の一本道に見張りさえ付けておけば、手入れの心配は毛頭ないので、入れ代り
立代り寄り集まって手遊びするものの絶えぬところが面白い。もちろんそのような家鳴、....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
では幾流れとなく板を並べた上に食器を並べて、避難民式に雲集した書生や壮士が入代り
立代り飯を喰うので毎日毎日戦争のような騒動である。また階上の翁の部屋では天下のイ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る者があります。 それは主として、両国橋の女軽業の一座の手のすいた者が、入代り
立代りして、親方からいいつけられた通りにするものですから、不足ということはありま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てみると、男の方の迷惑もまた名状し難いものと言わなければならない。 入れかわり
立代り事情を述べる一隊の者の口上を聞いているうちに、さすがの七兵衛も、全くむせ返....