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立会う
「立会う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立会うの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
中にも又一方に医官が検査の結果|如何と殆ど心配の思いに堪えず、凡そ医師|二人以上
立会うときは十の場合が七八まで銘々見込を異にする者なれば若し此場合に於ても二人其....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
も知らずに貞節を尽していたのだった。彼女が神楽坂署で訊問を受けてから、夫の自白に
立会うまでの振舞いは、真に夫を思い子を思うの情切で、鬼を欺く係官さえ涙ぐましたと....
「カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
。(略)彼は彼の大著を完成させようと努めました。」 生涯の伴侶の埋葬にカールは
立会うことが出来なかった。病気のため医者から外出を禁じられていたから。数人の親密....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
今日、この軽井沢へ泊り合わせた客人のうちに、相当腕に覚えの人もあろうのに、検視に
立会うことすらしなかったのは情けない――と嘆くもある。喧々囂々《けんけんごうごう....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。死刑執行の前日に監獄の教誨師《きょうかいし》が病気になった。刑人の臨終の折りに
立会うため一人の牧師が必要になった。で、主任司祭を呼びにやった。ところが主任司祭....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
き伝えて町の方からも見物人が続々押出して来た。村の青年団は総出で、駐在所の巡査も
立会うことになった。僕も行ってみようかと思って門口まで出ると、あまりに混雑しては....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
す。」と、博士は答えた。 博士の郷里は九州の福岡で、その実家にいる弟の結婚式に
立会うために、先日から帰郷していたのであるが、式もめでたく終って東京へ帰るという....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
うのであった。 何時まで経っても、私には、実際の解剖や切開などの、手術の場所へ
立会う機会は来なかった。況して、私自身が、生きている人間に対して執刀するような機....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
った。――と思うと、駕かきどもを振り向いて、 「うるさいッ、お汝らは、証人として
立会うてくれれば済む。――わしらが二人討たれたら、骨は、宮本村へ送ってくだされよ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「その心情のいやしいこと、駆引の卑屈なこと、挙げていえば限りもないが、清十郎と
立会う時でも、伝七郎の時でも、一度として彼奴は約束の時刻を守った例がない。また、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
――彦島の勅使待へと、追い払われてしまったものだった。 その日の禁令上、試合に
立会う役人側では、そういう処置を取ったものの、しかし、藩士の八分までは、当然、同....